「インデックス投資だけでいいのかな。」
投資を続けていると、一度はそんなことを考えたことがある人もいるかもしれません。
私は2017年に積立投資、2018年にNISAを始めてから約9年、ずっとインデックス投資を中心に続けてきました。
個別株は株主優待目的で買ったことはありましたが、「将来大きく成長するかもしれない」と期待して買うことはありませんでした。
そんな慎重派の私が、資産の1%だけ「夢枠」と呼ぶ個別株を買いました。
この記事は、「この銘柄がおすすめ」という話ではありません。
投資9年目の私が、なぜインデックス投資だけではなく、ほんの少しだけ未来に期待する投資をしてみようと思ったのか。その意思決定の記録です。
インデックス投資だけで十分だと思っていた

昔の私は、個別株にあまりいいイメージを持っていませんでした。
値動きを毎日気にしてしまいそう。
ニュースに一喜一憂しそう。
「今が買い時かな。」
「もう売ったほうがいいかな。」
そんなふうに考える自分が想像できてしまって、怖かったんです。
だから私の投資は、とてもシンプルでした。
毎月コツコツ積み立てる。
長く続ける。
市場全体の成長を信じる。
派手さはないけれど、それが自分には合っていると思っていました。
今でも、その考えは変わっていません。
それでも「個別株を買ってみたい」と思った理由
3か月ほど前、ふと考えるようになりました。
投資を始めて約9年。
資産も2,500万円を超えました。
もちろん、だからリスクを取れるようになった、という話ではありません。
むしろ逆です。
「ここまで積み上げてきたものを減らしたくない。」
その気持ちは、以前より強くなっていました。
それなのに、なぜ個別株を買おうと思ったのか。
きっかけのひとつは、SNSで見かける投稿でした。
「〇年前にAmazonに投資していたら1000倍。」
そんな投稿を見るたびに、「すごいな。」とは思っていました。
でも、ある日から少し見方が変わったんです。
私は、株価よりも、その人が「未来を信じて持ち続けたこと」のほうが気になりました。
まだ誰もそこまで注目していない頃に、
「ネット通販はもっと広がる。」
そう考えて、自分のお金を預けた。
そして何年も持ち続けた。
その意思決定が、なんだか格好いいなと思ったんです。
「当たる株」を探したかったわけではない
興味本位で、過去のテンバガーを調べてみました。
何十倍、何百倍になった企業は、たくさんありました。
中には「そんな会社が?」と思うようなものもありました。
エナジードリンクの会社が数千倍になったという話も見ました。
正直、その内容を見て、「それは私には絶対に予測できないな」と思いました。
宇宙ベンチャーも調べましたが、私には少し違いました。
なんとなく、私には「未来を考える」というより、「運に賭ける」感覚が強く感じてしまったんです。
私がやってみたかったのは、宝くじのような投資ではありません。
「これから、こんな未来が来るんじゃないかな。」
そう自分なりに考えて、その未来に一票を入れるような投資でした。
増えるかどうかは分かりません。
それでも、自分で考えて、自分で決める。
そんな経験を一度してみたいと思うようになったんです。
慎重派の私だからこそ、ルールを決めた

「よし、買おう。」
そう簡単には決められませんでした。
実際には3週間くらい考えました。
本当にこれは投資なのかな。
気付かないうちに、投機になっていないかな。
買う前も、買った後も、何度も何度も自分に問いかけました。
「昔の私が今の私を見たら、なんて言うだろう。」
そんなことまで考えていました。
投資を始めた頃の私は、個別株なんてギャンブルだと思っていました。
だからこそ、「慎重派の私がこんな買い方をするなんて」と、自分でも少し驚いています。
でも、考え続けた結果、「これは私の中では投機ではない」と思えた理由がありました。
それは、自分なりのルールを決めたことです。
まず、買ったのは資産全体の約1%だけ。
もし大きく下がっても、生活が変わるような金額ではありません。
信用取引もしません。
生活費を使うこともしません。
そして、「3〜5年は保有する」と最初に決めました。
短期的な値動きではなく、自分が考えた未来が本当に来るのかを見届けたいと思ったからです。
「紙切れになるかもしれない会社」は選ばなかった
いろいろな会社を調べました。
- AI。
- 半導体。
- 宇宙。
- 新しい技術。
「これから伸びそう」と言われる分野を見ていくのは、思っていた以上に面白い時間でした。
でも、その中で私にはひとつ譲れない感覚がありました。
それは、
「事業そのものが成り立たなくなる可能性が高い会社には投資したくない。」
ということです。
もちろん、株価が下がることはあります。
7割くらい下がる可能性だってあるかもしれません。
それは覚悟しています。
でも、事業そのものが成り立たなくなって終わってしまうような会社には、どうしてもお金を預ける気にはなれませんでした。
「未来はあると思う。」
でも、
「ちゃんと事業として積み上げている会社がいい。」
この感覚は、最後まで変わりませんでした。
慎重派らしいと言えば、その通りなのかもしれません。
増えてほしい。でも、それだけではない

もちろん、株価が上がったらうれしいです。
「当たった!」
そんな日が来たら、きっとすごく喜ぶと思います。
テンバガーになったら……なんて想像もします。
でも、正直なところ、ほしかったのは、その結果だけではありません。
私は今まで、「市場全体はこれからも成長する」と信じてインデックス投資を続けてきました。
今回は少しだけ違います。
「私はこんな未来が来ると思う。」
そう考えて、自分で決めて投資をする。
その経験をしてみたかったんです。
結果がどうなるかは分かりません。
思ったように伸びないかもしれません。
むしろ、期待が外れる可能性だって十分あります。
それでも、自分で調べて、考えて、「私はこう思う」と決めた経験は、これからの投資にもきっと意味があると思っています。
まとめ|インデックス投資が土台。でも、資産の1%だけ未来に期待してみた
今でも、私の投資の中心はインデックス投資です。
その考えは、これからも変わらないと思います。
だから今回の個別株は、あくまで資産の1%だけ。
私の中では、それを「夢枠」と呼んでいます。
「もし未来が思った通りになったらうれしい。」
そんな気持ちを込めた、言葉です。
この選択が正しかったかどうかは、何年か経たないと分かりません。
でも私は、「未来を考えて、自分のお金で一票を入れてみる」という経験ができたことに、すでに少し満足しています。
インデックス投資だけでも、もちろん十分だと思います。
一方で、土台はそのままに、ほんの少しだけ自分の好奇心を乗せてみる。
そんな投資の形も、私にはしっくりきました。
この記事は投資を勧めるものではありません。
「慎重派でも、こんな選択肢もあるんだ。」
そう感じてもらえたら、うれしいです。



