「個別株って、結局ギャンブルじゃない?」
私は長い間、そう思っていました。
株価を何度もチェックして、上がった下がったと一喜一憂する。
うまくいけば大きく増えるかもしれないけれど、失敗すれば大損する。
個別株には、そんなイメージしかなかったんです。
個別株をやっているのは、お金に余裕がある人か、本物の投資家だけ。
少なくとも、子どもがいて時短勤務をしている普通の会社員の私が、手を出すものではないと思っていました。
興味を持ったら絶対ダメ。くらいの気持ちでした。
そんな私が、オンワードの株主優待をきっかけに初めて個別株を買いました。
この記事では、個別株をギャンブルだと思っていた私が、なぜ始めることにしたのか。
そして、始めてみて何が変わったのかを書いてみます。
個別株に興味はあるけれど、怖さのほうが大きい。
以前の私と同じように感じている方に、「こういう入り口もあるんだ」と思ってもらえたらうれしいです。
投資を始めたときも、選んだのはインデックス投資でした

そもそも私は、投資を始める直前まで「投資なんて絶対ダメ」派でした。
銀行に預けておくのが一番安全。
投資は、お金に余裕がある人か、知識がある人がやるもの。
そんなふうに思っていました。
それでも将来のお金のことが気になって、NISAを始める前に本や動画でかなり調べました。
自分なりに納得できるまで勉強して、ようやく選んだのがインデックス投資です。
長期で持つ。
分散する。
毎月積み立てる。
このやり方なら、日々の株価に振り回されにくくリスクも低くしやすいと思いました。

投資を始めて8年後、改めて個別株について勉強して、私が思ったことはこれでした。
やっぱり個別株はやらないほうがよさそう
今まで通り、インデックス投資をコツコツ続けよう
危ない、危ない。笑
インデックス投資が投資の基本。
配当金を目当てにすると、いつの間にか目的がぶれそう。
無理に個別株まで広げなくてもいい。
投資歴8年、数か月前の私はそう思いました。
オンワードの株主優待を知って、少しだけ気持ちが動いた

そんな私が個別株を始めるきっかけになったのは、SNSで見かけたオンワードの株主優待の話でした。
オンワードのオンラインショップで使える割引優待がある。
しかも、セール品にも使えるらしい。
「え、セール価格からさらに割引になるの?」
正直、最初に気になったのは投資ではなく、完全に買い物の話でした。
私はオンワードの中でも、特に23区の服をよく買っています。
生地や仕立てがしっかりしていて、仕事にも休日にも使いやすい。
定価では少し迷う服でも、オンラインセールだと手が届く価格になることが多くて、気づけば何度も利用していました。
服を買うならオンワードかユニクロ、というほどです。
そこでふと考えました。
「私、オンワードで年間いくら使っているんだろう?」
注文履歴を遡ってみると、1年間でだいたい10万円。
私は服をたくさん持ちたいというより、洗えて、きちんと見えて、数年着られる服を選びたい。
オンワードでの買い物は、私にとっては単なる趣味というより、仕事と暮らしを回すための支出でもありました。
株主優待を「得だから」ではなく、自分の生活との相性で考えた
その後、オンワードの株価を調べてみました。
100株で7万5,000円ほど。
私が年間10万円ほど買い物をしていて、優待で20%ほど割引になるなら、単純計算では年間2万円分くらいの価値になるかもしれない。
そう考えたとき、初めて個別株が少し身近に感じられました。
もちろん、優待がずっと続く保証はありません。
制度が変わることもあるし、廃止されることもある。
株価が下がることもあるし、優待で得をした分より大きく下がることだってあります。
「4年優待が続けば元が取れる」と単純には考えません。
株を買うことと、クーポンを先払いで買うことは別の話です。
それでも私にとっては、「自分がすでに使っている会社を、少額から持ってみる」という形が、個別株への怖さを少し和らげてくれました。
私はその会社の商品を実際に使っていて、今後もしばらく利用しそう。
そして、もし株価が下がっても、生活費や教育費には手をつけない範囲の金額。
この条件なら、勉強代も含めてやってみてもいいかもしれない。
そう思えました。
「個別株は絶対ダメ」ではなく、「自分なりに条件を決めれば、試してみる選択肢もあるのかも」
私の考え方が少し変わった瞬間でした。
初めて個別株を買った日は、投資歴8年でも分からないことだらけでした

いざ買うとなると、分からないことだらけでした。
指値って何?
成行注文にして大丈夫?
今回は100株買うけれど、個別株は基本的に100株単位なの?
取引時間って昼休みがあるんだ。
15時半で終わるんだ、意外と早いな。
NISA口座で買うので合っているよね……?
注文数量を間違えたらどうしよう。
投資を始めて8年経っていたのに、初めての個別株ではこんな状態でした。
インデックス投資がどれだけ気楽だったかも、改めて実感しました。
そして約定した瞬間に思ったのは、
「できた!」
ただそれだけです。
株価が上がるかどうかより、ずっと怖いと思っていたことを自分でやってみた、その達成感のほうが大きかったです。
その直後、私はChatGPTにも報告しました。笑
個別株を始めて数か月。今のところ、大きな変化はありません

個別株を始めて数か月。
今のところ、株価はほぼ横ばいです。
大きく増えたわけでも、大きく減ったわけでもありません。
個別株を始めたからといって、急に投資が得意になったわけでもありません。
むしろ、会社の決算やニュースを見るたびに、「これはどう受け取ればいいんだろう」と分からないことが増えました。
ただ、以前とは少し見える景色が変わりました。
これまでは、オンワードは「服を買う会社」でした。
今は、店舗やオンラインショップの動き、ブランドの展開、決算の内容なども少し気になるようになりました。
普段の買い物と、会社の事業がつながって見える感覚は、私には新鮮でした。
そして何より、勉強だけでは分からないことがあると感じています。
投資の本を読んで、「個別株はリスクがある」と理解することはできる。
でも、実際に自分のお金で100株持ってみて、株価や優待、会社の発信を見てみると、頭で理解していたこととは違う感覚がありました。
NISAを始めたときも、似たようなことを感じたのを思い出します。
個別株は、全員に必要なものではないと思う
私は今でも、インデックス投資が自分の資産形成の中心です。
個別株を始めたからといって、積立投資をやめたわけではありません。
むしろ、個別株を買ってみたことで、「毎月自動で積み立てられる仕組みってありがたいな」と思う場面も増えました。
個別株は、全員がやる必要があるものではないと思います。
値動きを見るだけで不安になるなら、無理に始めなくていい。
優待が魅力的に見えても、そのために普段しない買い物が増えるなら、私なら一度立ち止まります。
私の場合は、もともと使っていた会社だったこと。
生活費や教育費とは分けた、余剰資金の範囲だったこと。
そして、株価が下がったときにも「なぜ買ったのか」を自分で説明できそうだったこと。
このあたりが、最初の一歩を踏み出せた理由でした。
私にはこの形が合っていたけれど、すべての方に合うとは思っていません。
ただ、個別株に少し興味があるなら、まずは自分が普段お金を使っている会社を調べてみるのは面白いかもしれません。
スーパー、ドラッグストア、服、外食、子どもの習い事、よく使うサービス。
「この会社は、どうやって利益を出しているんだろう?」
そんなふうに見てみるだけでも、いつもの暮らしが少し違って見えてきます。
私にとってオンワードの株主優待は、投資で大きく増やすためのきっかけではありませんでした。
「個別株なんてギャンブル」という思い込みを、少しだけほぐしてくれたきっかけです。
今も慎重派ではあります。
でも、慎重だからこそ、調べて、考えて、小さく試してみる。
そんな選択肢もあるのだと、個別株を始めて知りました。


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