「子どもの医療保険って入ったほうがいいの?」
子どもが生まれる前後、多くの方が一度は考えることではないでしょうか。
SNSを見ていると、
「子どもが入院して保険金が思った以上に出た」
「生まれたらすぐ医療保険に入った」
そんな投稿を見かけることも少なくありません。
我が家はというと、子どもが2人いますが、どちらも医療保険には入っていません。
しかも、上の子は2回入院し、下の子は中耳炎で鼓膜切開も経験しています。
それでも、「やっぱり入っておけばよかった」と考えが変わることはありませんでした。
理由は、「保険ではなく現金で備える」と決めていたからです。
今日は、「子どもの医療保険は必要なのか」という正解をお伝えしたいわけではありません。
私たち夫婦が何に悩み、どう考えて「加入しない」という選択をしたのかを書いてみようと思います。
子どもの医療保険は妊娠中に一度しっかり考えた
実は、「子どもの医療保険に入らない」と決めたのは、妊娠中でした。
とはいえ、その場の勢いで決めたわけではありません。
私は結婚前にFPの資格を取得していて、その頃から「子どもの医療保険って本当に必要なのかな」という気持ちは、なんとなく持っていました。
もちろん、資格を持っているから迷わなかったわけではありません。
むしろ妊娠すると、子どものことは全部が初めてです。
SNSを開けば、
「早く入っておいた方が安心」
という声がたくさん流れてきます。
正直、「やっぱり入った方がいいのかな」と思って、何度も調べ直しました。
SNSでは「加入していて助かった」という声が目立つ

調べているうちに、あることに気付きました。
それは、
加入している人の体験談はたくさん見かけるけれど、加入していない人の話はあまり見かけない。
ということです。
考えてみれば当然ですよね。
保険に入っていて給付金が出れば、
入っていてよかった。
という出来事になります。
でも、入っていない人は、
今日も保険を使いませんでした。
とは投稿しません。
もちろん、保険に助けられた人の経験は本当に大切です。
だから否定したいわけではありません。
ただ、SNSはどうしても目立つ体験談が流れてきやすい場所。
それだけで判断しないようにしよう、と改めて思いました。
医療費助成は思っていた以上に大きかった

私が子どもの医療保険を優先しなかった理由の一つが、医療費助成制度です。
住んでいる自治体によって内容は違いますが、子どもの医療費はかなり助成されます。
もちろん、入院したらお金はかかります。
- 付き添いの親の食事代。
- 病院までの交通費。
- 仕事を休めば、その影響。
- 個室を希望したら差額ベッド代。
だから、「保険で備えておきたい」という考え方もよく分かります。
実際、私もその部分は何度も考えました。
それでも最終的には、
「医療費そのものより、それ以外のお金にどう備えるかを考えよう」
という結論になりました。
上の子は2回入院。それでも考えは変わらなかった
「でも実際に入院したら後悔したんじゃない?」
そう思う方もいるかもしれません。
実は、上の子はこれまでに2回入院しています。
下の子も中耳炎で鼓膜切開をしました。
もし医療保険に入っていたら、給付金は受け取れたかもしれません。
でも、その経験をしても、
「やっぱり医療保険に入ろう。」
とは思いませんでした。

一番大きかったのは、
医療費助成制度のありがたさを実感したこと。
そして、入院した病院では、小児科の入院は個室を選ぶかどうかを悩むような状況でもありませんでした。
親は付き添いが必要だったので、夫が有休を使って仕事を休みました。
もちろん大変ではありました。
でも、その経験を通して感じたのは、
「保険があれば安心」というより、
「急な出来事でも家計が困らない状態を作っておくことの方が大事だな」
ということでした。
我が家は「保険」より「現金」で備えることを選んだ
子どもの医療保険に入らない代わりに、我が家が意識していることがあります。
それは、
生活防衛資金をしっかり持つこと。
よく「生活費の3〜6か月分」と言われますが、我が家はそれより少し多めを意識しています。
子どもの病気だけではなく、
仕事を辞めることがあったり、
親の介護が始まったり、
家電が一気に壊れたり。
人生で必要になるお金は、病気だけではないと思っているからです。
だから我が家では、
- 家賃
- 食費
- 光熱費
- 通信費
- 保育園代
こういった毎月必ず出ていくお金を一度全部書き出しました。

「1か月生活するにはいくら必要なのか。」
これが分かるだけでも、不思議と安心感が変わります。
そして、
「もし1年間収入がなくても生活できるだろうか。」
そんな視点で現金を準備しています。
子どもの医療保険に入らないことが目的ではありません。
私たちは、
“何で備えるか”を考えた結果、現金を選んだ。
それが我が家の答えでした。


一方で、個人賠償責任保険は早めに入った
子どもの医療保険には入っていませんが、もう一つの保険については考え方が違います。
それが、個人賠償責任保険です。
これはFPの勉強をしていた頃から知っていて、「子どもが生まれたら確認しよう」と思っていました。
実際、子どもが生まれて比較的早いタイミングで加入しています。
子どもは悪気がなくても、思いがけないことをしてしまうからです。
例えば、
- スーパーやお店で商品を落として壊してしまう。
- 自転車で人にぶつかってしまう。
- 公園で遊んでいて、お友達にけがをさせてしまう。
大人でも防ぎきれないような出来事が、子どもには起こり得ます。
そして、そのときの賠償額は、医療費とは比べものにならないくらい大きくなることがあります。
だから私は、「これは保険で備えておきたい」と考えました。
医療保険と個人賠償責任保険では、考え方が違う

私の中では、この2つは同じ「保険」でも役割が違います。
子どもの医療費は、医療費助成制度があります。
もちろん、交通費や付き添いの食事代、有休を使うことによる影響など、お金がまったくかからないわけではありません。
それでも、「どのくらい必要になりそうか」はある程度想像できます。
だから我が家は、現金で備えるという選択をしました。
一方で、個人賠償は違います。
いくら必要になるのか、まったく予想できません。
数万円で済むこともあれば、何千万円、場合によってはそれ以上になることもあります。
自分では準備しきれないほど大きなリスク。
だからこそ、保険の役割が大きいと思っています。
新しく保険に入る前に、一度確認してみてほしいこと

個人賠償責任保険というと、「新しく契約しないといけない」と思う方もいるかもしれません。
でも実は、すでに加入している保険に付いていることも少なくありません。
例えば、
- 火災保険の特約
- 自動車保険の特約
- クレジットカードの付帯サービス
などです。
しかも、家族全員が補償の対象になるケースもあります。
月々数百円程度で付けられることも多いので、「新しく保険を増やす」というより、「今入っている保険を確認する」という感覚のほうが近いかもしれません。
我が家も、そうやって加入しました。
「子どもが生まれたから新しい保険を探そう」ではなく、「今ある保険で備えられるものはないかな」と確認してみるだけでも、見つかることがあります。
子どもの医療保険は「必要か不要か」ではなく、「何で備えるか」
子どもの医療保険について調べると、
絶対入ったほうがいい。
医療費助成があるから不要。
どちらの意見も見つかります。
でも、子育てをしていて感じるのは、そのどちらかが正解という話ではないということです。
我が家も、子どもが2人とも大きな病気をせずに育っているわけではありません。
上の子は2回入院しました。
下の子も鼓膜切開を経験しました。
それでも、我が家の考えは変わりませんでした。
それは、「医療保険がいらない」と思っているからではありません。
我が家は、保険ではなく現金で備えることを選んだから。
ただ、それだけです。
まとめ|我が家が選んだのは「保険に入らない」ではなく「備え方を選ぶ」こと
私は、お金のことを考えるときに、「保険に入るか、入らないか」という二択では考えないようにしています。
それよりも、
「どんなリスクがあって、それは保険で備えるのか、それとも現金で備えるのか。」
この順番で考えることが多いです。
だから、子どもの医療保険には入っていません。
その代わり、生活防衛資金は少し厚めに準備しています。
そして、個人賠償責任保険には加入しています。
これが、我が家なりのバランスでした。
もちろん、住んでいる自治体の医療費助成制度や、家計の状況、考え方によって答えは変わります。
だからこの記事も、「この選択が正解です」と伝えたいわけではありません。
子どもの医療保険を考えている方が、
「保険で備える方法もあるし、現金で備える方法もあるんだ。」
そんなふうに、自分たち家族に合った備え方を考えるきっかけになればうれしいです。

