「子育て世代の生活防衛資金って、いくらあれば安心なんだろう。」
投資を始める人が増えた今、こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
一般的には「生活費の3〜6か月分」と言われることが多いですが、私は子どもが生まれてから、その金額だけでは少し心もとないと感じるようになりました。
だからといって、「1年分が正解」と言いたいわけではありません。
この記事では、私が生活防衛資金についてどう考え、なぜ今は「1年分くらいあると安心」と思っているのかを書いてみようと思います。
生活防衛資金という言葉を意識したのはFPの勉強がきっかけ
生活防衛資金という言葉を初めて知ったのは、FPの勉強をしていた頃だったと思います。
当時は「生活費の3〜6か月分を現金で持っておきましょう」という考え方を学び、「なるほど」と思った記憶があります。
最近はSNSやYouTubeでも、この言葉をよく見かけますよね。
以前は「とにかく貯金が大事」という雰囲気が強かった気がしますが、投資が身近になったことで、
「生活防衛資金は残して、それ以外は投資へ」
という考え方も広く知られるようになったように感じます。
私自身も投資をしていますが、それでも生活防衛資金だけは別物だと思っています。
私が初めて本気で生活防衛資金を考えたのは転職するとき

生活防衛資金を「知った」のと、「本気で必要だ」と思ったのは別のタイミングでした。
それは20代で転職を決めたときです。
私は当時、
「1年後には今の会社を辞めよう」
と決めていました。
今なら在職中に転職活動をする人が多いと思います。
でも、当時の私はそれができませんでした。
面接の日程調整も大変でしたが、それ以上に、
「会社に在籍しているのに、次の会社を探している。」
そのことに、どうしても罪悪感のようなものがあったんです。
真面目すぎたと言われれば、その通りだったと思います。
今振り返ると、「そこまで考えなくてもよかったかな」とも思います。
それでも当時の私は、その方法しか選べませんでした。
だから私は、退職を伝えてから転職活動を始めることにしました。

「もし1年間仕事が決まらなかったら」を計算してみた

退職を決めたからには、収入はゼロになります。
そこで私は、
「もし1年間仕事が決まらなかったら?」
という前提で必要なお金を計算しました。
- 家賃。
- 光熱費。
- 通信費。
- 食費。
- 日用品。
- 引っ越し代。
思いつく限り、「絶対に必要なお金」を紙に書き出していきました。
細かい数字まで完璧に計算したわけではありません。
でも、ざっくりでも計算してみると、
「これくらいあれば1年間生活できるんだ。」
という目安が見えてきます。
最終的に準備したのは、およそ250万円でした。
当時の私にとっては決して小さな金額ではありません。
だから1年かけて計画的に準備しました。
結果は3か月。でも250万円は無駄じゃなかった
実際には、転職活動は3か月ほどで終わりました。
そのうち約1か月は有給休暇の消化期間だったので、思っていたよりも早く新しい会社が決まりました。
結果だけ見れば、
「250万円も必要なかったね。」
という話かもしれません。
でも私は今でも、
「あのとき準備しておいて本当によかった。」
と思っています。
生活費を心配して焦ることがなかったからです。
「早く決めなきゃ。」
ではなく、
「本当にここで働きたいかな。」
そんなふうに落ち着いて考えられました。
生活防衛資金は、使うためのお金ではありませんでした。
私にとっては、「焦らず選ぶためのお金」だったんです。
子どもが生まれて、「3〜6か月分」では少し心もとないと感じるようになった
一般的には、生活防衛資金は「生活費の3〜6か月分」と言われることが多いです。
私もFPの勉強をしたときに、そう学びました。
もちろん、それがひとつの目安なのだと思います。

でも、子どもが生まれてからは、少し考え方が変わりました。
もし私や夫が体調を崩したら。
子どもが入院して仕事を休むことになったら。
住宅購入を控えている今、大きなお金が必要になるタイミングが重なったら。
そんなことを考えると、私自身は「1年分くらいあると安心かな」と感じています。
もちろん、これは我が家の考え方です。
家族構成も、働き方も、毎月の支出も家庭によって違います。
だから、「3か月だから少ない」「1年だから安心」と言い切れるものではないと思っています。
最初から1年分を考えなくても大丈夫だと思います。
まずは、3か月分、半年分と、自分たちが安心できるところから考えればいい。
大切なのは、自分たちがどれくらいあると安心して暮らせるかを、一度考えてみることなのかなと思います。
「生活防衛資金はいくら?」と思ったら、まずはざっくり計算してみる

「じゃあ我が家はいくら必要なんだろう?」
私も最初はそこが分かりませんでした。
でも、実際にやってみると意外と難しくありません。
私が転職のときにやったのは、「毎月必ず出ていくお金」を書き出すことでした。
例えば、
・家賃(住宅ローン)
・光熱費
・通信費
・食費
・日用品
・保険
・車の維持費
このくらいでも十分です。
細かく家計簿を見返さなくても、「だいたいこれくらいかな」で大丈夫。
それを3か月分にするのか、半年分にするのか、1年分にするのか。
家庭によって答えは変わります。
でも、一度数字にしてみるだけで、
「なんとなく不安」
だったものが、
「我が家はこのくらいあれば大丈夫そう」
という具体的な安心に変わる気がします。
生活防衛資金は、普通預金に置いています

生活防衛資金は、私は普通預金で持っています。
理由はシンプルで、「すぐに引き出せること」が一番大切だと思っているからです。
もし急にまとまったお金が必要になったとき、
「投資信託を売却しようかな。」
と考えるのは、精神的にも少し負担があります。
相場が下がっているタイミングだったら、なおさらです。
だから私は、
生活防衛資金は生活防衛資金。
投資は投資。
役割を分けて考えています。
以前、「貯金と投資の割合に正解はある?」という記事でも書きましたが、お金の置き場所はライフステージによって変わるものだと思っています。

今は住宅購入を控えていることもあり、以前より現金を多めに持つことにも納得しています。
数年後には、また違う考えになっているかもしれません。
生活防衛資金は、「使うため」ではなく「選ぶため」のお金だった
振り返ってみると、私は生活防衛資金を一度も使ったことがありません。
それでも、「準備しなくてもよかった」とは思わないんです。
転職のときもそうでした。
250万円を準備していたから、焦って次の会社を決めずに済みました。
子どもが生まれた今も、
「何かあっても、すぐには困らない。」
そう思えることが、日々の安心につながっています。
生活防衛資金は、万が一のためのお金。
そう説明されることが多いですが、私は少し違う見方をしています。
生活防衛資金は、人生の選択肢を増やしてくれるお金。
そんなふうに感じています。

転職をするとき。
働き方を変えたいと思ったとき。
家を買うタイミングを考えるとき。
お金に余裕があることで、「焦って決める」という選択を減らせることがあります。
もちろん、生活防衛資金をたくさん持てば持つほどいい、という話でもありません。
現金を多く持てば、その分投資に回せるお金は減ります。
私自身も、そのバランスには今でも迷っています。
でも、その迷いもライフステージによって変わっていくもの。
以前は「投資を始めるかどうか」で悩み、今は「住宅購入を控えた今、現金と投資の割合をどうするか」で悩んでいます。
きっと数年後には、また違う悩みがあるのでしょう。
だから私は、「一度決めたら終わり」とは思わなくなりました。
そのときの暮らしに合わせて、お金の置き場所を考え直せばいい。
生活防衛資金も、そのひとつだと思っています。
まとめ
生活防衛資金はいくら必要か。
その答えは、家庭によって違います。
3〜6か月分で安心できる人もいれば、私のように1年分くらいあると安心できる人もいるでしょう。
大切なのは、「一般的にはこうだから」と決めることではなく、自分たちの暮らしに当てはめて考えてみること。
もしまだ計算したことがなければ、一度だけでも毎月必要なお金を書き出してみてください。
家賃や食費、光熱費などをざっくり計算するだけでも、「我が家にはこれくらいあれば安心なんだ」という目安が見えてきます。
生活防衛資金は、使わずに済むのが一番かもしれません。
でも、いざというときのためだけではなく、焦らず、自分らしい選択をするためのお金。
私は今、そんなふうに考えています。

