「家賃は手取りの30%以内が理想。」
家探しをしていると、一度は見聞きしたことがある言葉ではないでしょうか。
一般的には、住居費は手取りの20-30%以内と言われることが多いです。
私も元住宅営業なので、そうした目安はもちろん知っています。
でも実際に自分たちの暮らしを考えたとき、私たち夫婦が大事にしたのは「何%が正解か」ではありませんでした。
数年後には家を建てたい。
教育費も準備したい。
でも、旅行や子どもとのお出かけまで我慢する暮らしにはしたくない。
そんなことを夫婦で何度も話し合った結果、今の我が家は住居費8.5%、車は1台という暮らしを選びました。
もちろん、この数字が正解だとは思っていません。
ただ、この選択のおかげで、私たちの暮らしはずいぶん楽になりました。
今日は、我が家が固定費を見直して感じたことを書いてみようと思います。
「住居費は何%が理想?」より、「何年住む家なのか」を考えた

今住んでいる家は賃貸です。
家探しを始めたとき、夫婦で最初に決めていたことがありました。
「子どもが小学生になる前には家を買おう。」
つまり、この家は一生住む家ではありません。
3〜5年ほど、家族4人が気持ちよく暮らせれば十分。
そう考えると、家探しの基準も変わりました。
広さよりも、住み心地。
設備やきれいさは妥協したくない。
でも、子ども部屋はまだ必要ない。
家族みんなでリビングで過ごし、夜は一緒に寝る。
そんな数年間をイメージして選びました。
正直、もう少し広い家も少し気になりました。
でも、「数年後には家を建てる」と決めていたので、そのために家賃を上げる理由は見つかりませんでした。
結果として、住居費は手取りの8.5%ほど。
一般的な目安よりかなり低い割合ですが、それは「安い家に住みたかったから」ではなく、「今の暮らしにちょうどいい家」を選んだ結果でした。
実際に暮らしてみると、子どもたちはほとんどリビングで遊びます。
家族4人で寝ることにも困りませんでした。
もともと荷物が少ない夫婦だったこともあり、「思ったより十分だったね」と話すこともよくあります。
地方で車1台生活を選んだ理由
もう一つ、固定費を大きく下げているのが車です。
地方で、車2台が当たり前という地域に住んでいます。
だから、1台にすると決めたときは本当に驚かれました。
え、通勤どうするの?
保育園の送迎は?
何かあったら困らない?
そんなふうに聞かれることも少なくありませんでした。
実際の生活はというと、私は在宅勤務。
子どもの送迎は私が担当。
夫は少し遠回りになりますが電車通勤です。
もちろん、不便がゼロではありません。
夫が普段とは違う場所へ出勤した日が年に2回ほどあり、そのときはタクシーを利用しました。
でも、そのくらいです。
「何かあったらどうするの?」
という声もありましたが、私はその”何か”はそう何度も起こるものではないと思っています。
もし本当に必要なら、その日はタクシーを使えばいい。
それでも、年間で考えれば車をもう1台所有するよりずっと安く済みます。
車を1台にしたことで減ったのは、ガソリン代だけではありません。
自動車保険。
自動車税。
車検。
メンテナンス代。
駐車場代。
そして、子どものチャイルドシートも1台分で済みます。
車は一括で購入しているのでローンもありません。
毎月の固定費がぐっと軽くなりました。
この車1台生活については、実際の生活や工夫も含めて別の記事で詳しくきました。

固定費を見直して得られたのは「節約生活」ではなかった

固定費を見直して一番良かったこと。
それは、細かい節約を頑張らなくても、お金が残ることでした。
スーパーで10円安い商品を探すこと。
外食を毎回我慢する。
そんな生活ではありません。
固定費という大きな支出を先に抑えられているので、使いたいところでは気持ちよく使えます。
家族で外食へ行く。
旅行へ行く。
子どもにいろいろな体験をさせる。
「ここは使いたいね。」
そんな夫婦の会話ができるようになりました。
もちろん貯蓄も少しずつ増えていきます。
口座残高が増えていく安心感は、数字以上に気持ちを楽にしてくれました。
毎年、自動車税の時期になると、SNSでは「高すぎる」という投稿をよく見かけます。
そのたびに、「もし今2台分払うとなると、結構大きいな」と思います。
固定費は毎月少しずつのようで、積み重なると本当に大きいと感じています。
例えば、住居費が手取りの30%だった場合と我が家の8.5%を比べると、
世帯の手取りが500万円なら年間約107万円。
800万円なら年間約172万円。
大きな金額ですよね。そして3年、5年で考えるとその差はもっと大きくなります。
もちろん、住む地域や暮らし方など事情は違いますが、固定費の差はこれほど大きくなることもあります。
だからといって、住居費8.5%が正解とは思っていない

ここまで読むと、「住居費は低いほうがいい」と聞こえるかもしれません。
でも、私はそうは思っていません。
実は、2029年を目標に家を建てる予定です。
半平屋にも憧れがあります。
もちろん、無理のない範囲で。
でも、自分たちが「この家に住みたい」と納得できる家を選びたいと思っています。
だから、そのときは今より住居費の割合は上がるはずです。
それでいいと思っています。
大切なのは、割合だけを追いかけることではありません。
これからどんな暮らしをしたいのか。
そのために、今はどこにお金を使う時期なのか。
そんなことを考えながら決めるほうが、私たちらしいと思っています。
まとめ|固定費は「今の暮らし」と「未来の暮らし」をつなぐもの
住居費8.5%。
車1台。
この数字だけを見ると、「節約している家庭」に見えるかもしれません。
でも、私たちは節約が目的ではありませんでした。
数年後に納得できる家を建てたい。
将来への備えも続けたい。
その一方で、旅行や外食、子どもとの思い出も大切にしたい。
その全部を叶えるために、今の固定費を選びました。
数年後、家を建てたら、この割合はきっと変わります。
そのときには、そのときの暮らしに合った固定費を選ぶつもりです。
「住居費は何%が理想?」
その答えは、家庭によって違うはずです。
でももし今、固定費について考えているなら、「何%が正解か」だけではなく、「これからどんな暮らしをしたいか」から考えてみる。
そんな選び方もあるんじゃないかな、と私は思っています。



