「ふるさと納税って、お得らしいよ。」
そんな話を聞いたことはあっても、「なんだか難しそう」「手続きが面倒そう」と思って、そのままにしている人も多いのではないでしょうか。
実は、私もその一人でした。
私はFPと宅建を持っていて、以前は不動産営業をしていました。
その頃から、お金や住宅ローンの制度に触れる機会は人より多かったはずです。
それでも、ふるさと納税は「そのうちやろう」と思いながら何年も始められませんでした。
今では毎年のように利用していますし、当時は「面倒だから」と言っていた夫も、自分で返礼品を選ぶようになりました。
この記事では、私がふるさと納税を始めたきっかけと、夫にも始めてもらった我が家の話を書いてみようと思います。
制度の説明というより、「どうして一歩踏み出せたのか」という意思決定の記録として読んでいただけたらうれしいです。
知っていたのに、何年も始められなかった

私がふるさと納税を知ったのは、2010年代のことでした。
当時は返礼品に商品券がある自治体も多く、テレビでも「こんなにお得!」と紹介されていました。
「へぇ、すごいな。」
そう思いながらも、結局やりませんでした。
理由は、とてもシンプルです。
難しそうだったから。
控除ってどういう仕組み?
本当にちゃんと税金が安くなるの?
分からないことばかりで、「そのうち時間があるときに調べよう」と後回しにしていました。
今思えば、お金に関わる仕事をしていた私ですらそうだったので、「よく分からないからやめておこう」と思う人が多いのも自然なことだと思います。
「もっと早くやればよかった」と思った出来事
その数年後、返礼品の商品券などが規制されることになりました。
そのニュースを見たとき、私が感じたのは「お得じゃなくなった」ではありませんでした。
一番強かったのは、
「知っていたのに、行動しなかった。」
という後悔です。
「いつかやろう。」
そう思っている間に制度は変わってしまいました。
もちろん、制度は変わるものです。
でも、その出来事をきっかけに私は、
「分からないからやらない」より、「分からないなら一度調べてやってみよう。」
そんな考え方を持つようになりました。
今振り返ると、この経験は、その後に始めた株主優待にもつながっている気がします。
全部理解してから始めたものは、実はほとんどありません。
最初は少し不安でも、一歩踏み出してみたことで見える景色がありました。
初めてやってみたら、思っていたほど大変じゃなかった

とはいえ、初めて申し込むときはやっぱり不安でした。
「ワンストップ特例制度で合ってる?」
「これで本当に控除されるの?」
そんなことを思いながら、一つずつ確認して進めました。
でも、実際にやってみると、案外簡単にできました。
返礼品が届いたときはもちろんうれしかったです。
でも、それ以上にうれしかったのは、
「難しそうだからやらない」と思っていた自分が、一歩進めたことでした。
少し大げさかもしれませんが、この経験は私の価値観を変えてくれた出来事だったと思っています。
結婚して、今度は夫が昔の私になった
結婚した当時、夫はふるさと納税をやっていませんでした。
理由を聞くと、
よく分からない。
面倒だな。
その言葉を聞いたとき、「あ、昔の私だ。」と思いました。
だから、「制度はこうで、控除はこうで……」という説明をしても、たぶん響かないだろうなとも思いました。
私が制度ではなく、返礼品をすすめた理由

そこで私がやったことは、少し作戦を変えることでした。
まず、夫の年収からおおよその寄付額を調べます。
その範囲で、返礼品を5自治体ほど選びました。
そしてLINEで送りました。
これ欲しい!
これ、おいしそう!
実質2,000円でこれ全部もらえるよ。
制度の説明は、ほとんどしていません。
今思うと、少ししたたかな作戦だったと思います(笑)。
「仕方ないなぁ。」
そんな空気になれば十分でした。
結果は、
じゃあ、やってみようか。
でした。
一番大変だったのは、実は登録だった
返礼品を選ぶことより、夫が一番面倒そうにしていたのは登録でした。
横に座って、一緒に画面を見ながら進めます。
ワンストップでいいんだよね?
これで合ってる?
途中で、
「めんどくさいなぁ……。」
と心が折れそうになっているのも伝わってきました。
それでも、
「ここまでやったし、あと少し。」
そんな感じで最後まで一緒に進めました。
今思えば、一番高いハードルは制度ではなく、「最初の登録」だったのかもしれません。
今では「今年は何にする?」が恒例になった
最初はあんなに面倒そうだった夫ですが、今では毎年、
今年は何にする?
と言うようになりました。
返礼品も自分で探しています。
夫が見つけた鮭が本当においしくて、今では我が家の定番になりました。
あの頃、「面倒だからやめよう」と言っていた人とは思えないくらいです。
一度始めると、それが当たり前になることもあるんだなと感じています。
我が家は夫婦で別のサービスを使っています

ちなみに、私は楽天ユーザーなので、ふるさと納税も楽天を利用しています。
一方、夫はふるさとチョイスを使っています。
最初は「同じサービスの方が管理しやすいかな」と思っていたのですが、結果的には別々でよかったと感じています。
掲載されている返礼品が少し違ったり、ランキングの顔ぶれが違ったりするので、
こんなの見つけたよ。
それ、おいしそう。
と、お互いに情報交換できるようになり返礼品探しもしやすくなりました。
最近はルール変更で、サイトごとのポイント還元率に以前ほど大きな違いがなくなってきたので、私自身は「どのサービスでも始めやすいところを選べば十分かな」と思っています。
まとめ|全部理解してから始めなくてもいい
ふるさと納税は、お得な制度として紹介されることが多いです。
もちろん、それも魅力の一つだと思います。
でも、私にとって印象に残っているのは、「返礼品をもらえたこと」よりも、「分からないからやめる」という考え方から少し変われたことでした。
知らない制度や新しいサービスに出会うと、最初は身構えてしまいます。
私もそうでした。
だからこそ、「全部理解してから始めよう」と思わなくてもいいのかもしれない、と今は感じています。
少し調べて、一歩やってみる。
もし違ったら、そのとき考えればいい。
ふるさと納税は、そんな小さな一歩の大切さを教えてくれた制度でした。
もし今、「難しそうだから後回しにしている」と感じている方がいたら、私の体験が「こういう始め方もあるんだ」と思うきっかけになればうれしいです。


