気に入ったマンションや戸建てが見つかったのに、営業担当との相性が悪くて購入を迷っている。質問への回答が曖昧だったり、連絡が遅かったりすると、「この人に任せて大丈夫なのかな」と不安になりますよね。
住宅は大きな買い物です。物件が気に入っていても、営業担当への不信感があるまま契約に進むのは心配だと思います。
そんなときは、物件を諦める前に、営業担当の変更を責任者に相談する方法があります。 購入したい物件がほぼ決まった段階でも、困っていることを具体的に伝え、別の担当者に代わってもらえないか相談できます。
私自身、マンションの営業をしていたときに、担当変更後のお客様を引き継いだ経験があります。また、マンションを購入する友人から相談を受け、担当変更を勧めたこともありました。
今回は、その経験をもとに、担当変更をお願いするときの伝え方や、変更後に確認しておきたいことをお伝えします。
気に入った物件なのに、営業担当が苦手ならどうする?

営業担当に違和感があるときは、まず物件そのものへの評価と、担当者への評価を分けて考えてみます。
たとえば、次のようなことを整理してみてください。
- 立地や間取り、予算は自分たちの希望に合っているか
- 周辺環境や通勤・通学など、暮らしの条件に納得できているか
- 営業担当が別の人だったとしても、この物件を購入したいと思うか
物件自体は気に入っていて、担当者とのやりとりだけが悩みの原因なら、担当変更を相談する余地があります。
一方、説明が曖昧で物件の情報を信用できない場合は、担当者を変えることに加えて、気になっている内容を確認することも大切です。
営業担当が合わないからといって、すぐに物件まで諦める必要はありません。 まずは、何に不安を感じているのかを整理してみましょう。
営業担当を変えてほしいと相談してもいい
以前、マンションを購入しようとしていた友人から、営業担当について相談を受けました。
いくつかの物件を見学し、その中で気に入ったマンションが見つかったそうです。ただ、担当者の質問への回答が曖昧だったり、連絡が遅かったりすることが気になっていました。
これから契約や住宅ローンの手続きなど、大切な話を進めていく相手です。友人は「人生で一番大きな買い物なのに、この担当者で大丈夫なのかな」と、不安を感じていました。
そこで私は、担当変更を相談してみたらどうかと伝えました。
物件が気に入っているなら、担当者への不満だけで購入を諦めるのはもったいないと感じたからです。契約前に不安を解消し、納得して購入に進める状態にしておくことが大切だと思いました。
友人はその後、店舗の責任者に電話で相談し、担当者を変更してもらいました。
新しい担当者とは、カラーセレクトやオプションの打ち合わせ、住宅ローンの相談などを進め、引き渡しまでの準備も楽しみながら進められたそうです。
最初の担当者とのやりとりに悩んでいた友人が、納得できる形で購入を進められたことは、私もうれしく感じました。
不動産の営業担当を変えてほしいときの伝え方

担当変更をお願いするとき、営業担当本人に直接伝えるのは気まずいと感じる方もいると思います。
友人の場合は、電話で店舗の責任者につないでもらい、担当者とのやりとりで困っていることを伝えました。
物件を前向きに検討している段階でも、責任者に相談することはできます。担当変更を希望する場合は、次のような伝え方が考えられます。
1.責任者に相談する
まずは店舗の責任者や営業責任者など、担当者の上司に相談してみましょう。
電話でも、店舗を訪れたときでも構いません。担当者本人に言いづらければ、責任者を通して相談する方法があります。
友人も、購入を前向きに検討していることを伝えたうえで、担当者とのやりとりに困っていると話したそうです。
2.困っていることを具体的に伝える
担当変更をお願いするときは、「相性が合わない」と伝えるだけでなく、何に困っているのかを具体的に話すと、状況が伝わりやすくなります。
たとえば、次のような内容です。
- 質問しても回答が曖昧で、疑問が解消されない
- 問い合わせへの返事が遅く、検討を進めにくい
- 説明内容に不安があり、安心して購入手続きを進められない
- 大切なことを気軽に質問しづらく、相談しにくい
相手を批判することが目的ではありません。これから購入手続きを進めるうえで、何が不安なのかを伝えることが大切です。
3.担当変更をお願いする
希望がある場合は、担当変更をお願いしたいことをはっきり伝えても大丈夫です。
たとえば、次のような言い方ができます。
「こちらの物件を前向きに検討しています。ただ、現在の担当の方とのやりとりで不安に感じていることがあります。今後の購入手続きを安心して進めるために、別の方に担当していただくことは可能でしょうか」
友人も、責任者に電話でつないでもらい、前向きに検討していることと、担当者に困っていることがあるため変更してほしいことを伝えました。
担当変更を申し出るのは勇気がいるかもしれませんが、購入を検討しているからこそ、安心して相談できる相手を希望するのは自然なことだと思います。
営業担当の変更を受けた元住宅営業の私が意識していたこと
私もマンションの営業をしていたとき、担当変更によってお客様を引き継いだことがあります。
変更前の担当者は、営業経験がまだ浅い社員でした。知識が足りなかったり、説明が曖昧だったりすることについて、指摘を受けていたようです。
私が引き継いだときは、お客様が不安に感じていることを丁寧に聞き、質問にはできるだけわかりやすく、率直に答えることを意識していました。
また、担当変更を申し出たお客様は、新しい担当者に対しても気まずさを感じているかもしれません。
そのため、こちらから明るく接し、必要以上に気を遣わずに話してもらえる雰囲気をつくることも心がけていました。
もちろん、担当者が変われば、すべての不安が解消されるとは限りません。それでも、疑問を相談しやすくなり、説明に納得できるようになれば、購入までの過程も変わってくると思います。
担当を変えても、不安が残るなら確認してから判断する
担当変更によって、営業担当との相性やコミュニケーションの問題が改善することはあります。
ただし、気になっていることが解消されたかどうかは、別に確認しておきたいところです。
たとえば、物件の設備や仕様について説明が曖昧だったなら、新しい担当者に改めて確認してみましょう。口頭の説明だけで判断しにくい場合は、資料などで確認できるか相談する方法もあります。
また、担当者個人への不信感だけでなく、会社全体の対応や物件情報そのものに疑問があるなら、担当変更だけで解決したと考えず、慎重に判断することが大切です。
気になっていることを確認しても納得できない場合は、契約を急がず、いったん立ち止まることも選択肢に入れておきましょう。
まとめ|物件を諦める前に、担当変更を相談してみる
気に入った物件があるのに、営業担当との相性や対応に不安がある。そんなときは、物件を諦める前に、担当変更を相談する方法があります。
- 物件そのものへの評価と、営業担当への評価を分けて考える
- 店舗の責任者や営業責任者に相談する
- 困っていることを具体的に伝え、希望する場合は担当変更をお願いする
- 担当変更後も、疑問や不安が解消されたか確認する
担当変更をお願いするのは、少し気まずいかもしれません。
ただ、住宅は購入して終わりではなく、その後の暮らしが長く続いていきます。担当者との数か月のやりとりを気にして、納得できる物件を諦めることに迷いがあるなら、まずは相談してみてもいいと思います。
大切なのは、担当者に遠慮して不安を抱えたまま購入するのではなく、自分たちが納得できる状態で判断することです。
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