住宅ローンの提携ローンは断れる?元住宅営業が教える確認ポイント

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住宅ローンを組むとき、不動産会社から「この銀行がおすすめです」と提携ローンを紹介されることがあります。

そのまま決めていいのか、それとも断って自分で探したほうがいいのか。迷う方も多いと思います。

結論から言うと、提携ローンは断ることができますし、勧められた銀行以外を選んでいるお客様も実際にいました。

ただ、提携ローンには金利優遇などのメリットがある場合もあるため、断る前に確認しておきたいことがあります。

元住宅営業の私が、提携ローンの仕組みと、断る・変えるときに見ておきたいポイントをまとめます。

目次

提携ローンとは?不動産会社が銀行を紹介する仕組み

提携ローンとは、不動産会社などが特定の銀行と提携して用意している住宅ローンのことです。不動産会社が窓口となって手続きを進められるように、あらかじめ銀行との間で取り決めがされています。

私が住宅営業をしていた頃は、提携している銀行が10行ほど載った一覧を使って、お客様に案内していました。この一覧の中から、「この条件なら、このあたりが候補になりそうです」と、2〜3行ほど紹介するイメージです。

提携ローンには、通常とは違う金利条件が設定されているケースもあります。

住宅営業だった私が、お客様によって勧める銀行を変えていた理由

住宅ローンの相談を受けるとき、私が見ていたのは「この銀行が一番おすすめ」という単純なものではありませんでした。

勤務先や勤続年数、年収、ほかの借入、自己資金、借入額、夫婦それぞれの状況などを見ながら、どの銀行が候補になりそうかを考えていました。団信の内容や金利の条件など、お客様が何を重視しているかによっても変わります。

たとえば、転職してまだ勤続年数が短い方なら、銀行によって条件が違うので、候補を変えることもありました。

だから私は、ひとつの銀行だけを「ここでいきましょう」と案内するより、2〜3行ほど候補を出して、その中から考えてもらうことが多かったです。

営業担当が特定の銀行を勧める2つの理由

お客様の条件に合っているから

まず大きいのは、やはりお客様の条件に合いそうだからです。審査の条件や金利、団信などを見て、「この銀行なら候補にしやすそう」と判断して紹介することがあります。

営業側が手続きを進めやすいから

一方で、営業側の事情もあります。営業担当にとっては、普段からやり取りしている銀行のほうが、担当者との連絡や必要書類の確認などを進めやすいことがあります。私自身も、銀行によって手続きの流れをよく分かっているかどうかで、進めやすさは違いました。

なので、営業から「この銀行がおすすめです」と言われたときは、「私に合っているから勧めているのか、それとも営業側が進めやすいからなのか」と疑うより、まず理由を聞いてみるのがおすすめです。

どうしてこの銀行を勧めてくれたんですか?

この一言だけでも、提案の背景はかなり分かります。

提携ローンは断れる?提携外の銀行を選ぶとどうなるか

私の場合、「この一覧に載っている銀行から選んでください」という案内はしていませんでした。

ここに載っていない銀行でも大丈夫ですよ

と伝えていましたし、実際、自分で探した銀行を選ぶお客様もいました。それを理由に契約や手続きで困るということもありませんでした。

つまり、提携ローンは断ることができ、提携外の銀行を選ぶこと自体に問題はありません。ただし、選び方によって変わる部分もあります。

提携ローンを選ぶ場合提携外の銀行を選ぶ場合
手続きの進め方営業側が物件概要などの書類を用意し、銀行とのやり取りを担いやすい銀行への書類提出などをお客様自身が進める部分が増える
金利条件提携による優遇があるケースがある自分で条件を確認して比較する必要がある
スケジュール管理営業側が把握しやすい本審査の期限などを自分でも意識しておく必要がある

これは私が営業をしていた当時の経験にもとづく傾向で、銀行や不動産会社によって仕組みは異なります。今検討している提携ローンについては、担当者に直接確認するのが確実です。

提携外の銀行を選ぶ場合、一番大きく変わるのは手続きの管理です。

提携ローンなら、物件概要などの書類を営業側で用意したり、銀行とのやり取りをしたりできますが、お客様自身が探した銀行を利用する場合は、銀行への書類提出などをお客様に進めてもらう部分が増えます。

そのため私は、

○月○日までには本審査を終わらせてくださいね

と、いつまでに何をしてもらう必要があるのかを、いつも以上に気にしていました。

とはいえ、手続きがものすごく大変になるというほどではありません。選んだ銀行に合わせて必要なスケジュールを確認しておけば、進められます。

実際に提携外の銀行を選んだお客様の例

私が候補として案内した銀行とは違う銀行を選ばれるお客様も、実際にいました。

  • 自営業の方:普段から付き合いのある銀行を選択。すでに取引があることで安心感があり、普段からやりとりしている銀行に相談しながら進められるケースでした。
  • 自分で調べた方:「こちらのほうが金利や条件がよさそう」と、比較した上で別の銀行を見つけたケース。
  • 職場の提携住宅ローンを利用した方:勤務先が提携している住宅ローンを選ばれるケースもありました。

住宅ローンは借入額も大きく、返済期間も長いものです。

営業から紹介された銀行を候補にするのはいいと思いますが、自分で調べて別の銀行を選ぶという選択肢もおすすめです。

営業担当に聞いておきたい5つの質問

提携ローンを断るかどうかを決める前に、次の質問を営業担当にしてみることをおすすめします。

  • 私の条件だと、どこが合っていますか?
  • 提携による金利優遇はありますか?
  • この銀行以外に候補はありますか?
  • 提携銀行以外を選んでも大丈夫ですか?
  • 手続きははいつまでに終わらせればいいですか?

この答えを聞けば、その銀行を勧める理由が、自分の条件に合っているからなのか、提携による金利メリットがあるからなのか、営業側が手続きを進めやすいからなのかも見えてきます。

勧められた銀行と、自分で比較するときに見る5つのポイント

営業から紹介された銀行が、自分に合っていることももちろんあります。

ただ、住宅ローンは何千万円という金額を長期間借りるものなので、候補をいくつか並べて比べることをおすすめします。

  1. 実際に適用される金利:広告などに出ている金利だけで決めず、自分の場合にどんな条件になるのかまで確認します。給与振込やカードの利用など、条件によって優遇されるケースもあります。
  2. 団信の保障内容:死亡・高度障害に加えて、がんや三大疾病に備えられる商品もあります。保障内容や金利への上乗せは銀行によって違うため、自分に必要な保障かどうかで見ます。
  3. 借入時にかかる手数料:事務手数料など、銀行によって金額や仕組みが違います。金利と合わせて、借入時の費用まで含めて比べます。
  4. 繰上返済のしやすさ:手数料がかかるか、ネットから手続きできるか、いくらから繰上返済できるかを確認しておきます。
  5. 自分にとっての使いやすさ:店舗で相談したいか、オンラインで完結させたいかなど、長く付き合う上での使い勝手も比較材料になります。

「営業から勧められた銀行」と「自分で見つけた銀行」を同じ条件で比べると、判断もしやすくなります。

比較サービスを使って候補を広げる方法

自分で何行も調べようとすると、銀行ごとに金利や団信、手数料などを確認する必要があり、負担が大きくなります。

営業担当から銀行を教えてもらったとしても、「ほかにも条件のいい銀行があるかもしれない」と考えると、全部調べるのは簡単ではありません。

そんなときは、住宅ローンの比較サービスを使って候補を広げる方法もあります。住宅営業時代にこうした比較サービスを知っていたら、お客様に「候補を広げるためのサービス」として紹介していたと思います。

あくまで候補を広げるための入り口として使い、最終的にはそれぞれの銀行の公式情報も確認して決めるのがおすすめです。

まとめ|提携ローンも候補の一つ、断って比較してもいい

不動産会社が特定の銀行を勧めるのには、お客様の条件に合っている、提携によるメリットがある、手続きを進めやすいなど、いくつかの理由があります。そして、提携ローンは断ることができ、提携外の銀行を選んでいるお客様も実際にいました。

私は、勧められた銀行を最初から候補から外す必要はないと思っています。一方で、紹介された1行だけを見て決める必要もありません。

「どうしてこの銀行を勧めてくれたんですか?」と聞いてみて、その理由を知る。そして、金利・団信・手数料・繰上返済・使いやすさを、自分でも比較してみる。

住宅ローンは長く付き合うものだからこそ、営業担当の提案も上手に借りながら、最後は自分で納得できる銀行を選びたいです。

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この記事を書いた人

元住宅営業の在宅マーケター
40歳・2児の母。社会人18年目。
元住宅営業、現在はマーケティングの仕事をしています。
時短勤務で手取り17万円。住宅・教育費・働き方・老後のことに悩みながらも、自分らしいお金の使い方を考えています。
正解がひとつではないからこそ、私は何に悩み、なぜその選択をしたのかを書いています。
保有資格:FP・宅地建物取引士

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