「気に入った分譲マンションだけど、敷地内駐車場が空いていない…。」
そんなとき、多くの方は近くの月極駐車場を借りることになると思います。
でも、元マンション営業だった私は、「近くにあるから大丈夫」と決めるのは少しもったいないと感じています。
実際に暮らし始めると、駐車場は毎日使う場所です。
私はこれまで、駐車場100%以上のマンションも、敷地内駐車場が足りないマンションも、平面駐車場だけのマンションも、機械式駐車場があるマンションも販売してきました。
その経験から感じるのは、「マンション選び」と同じくらい、「駐車場選び」も暮らしやすさに影響するということです。
今回は、分譲マンションの敷地内駐車場が借りられず、敷地外の月極駐車場を借りるときに、私なら確認しておきたいことを書いてみます。
正解ではありません。
でも、「こういう見方もあるんだ」と思っていただけたらうれしいです。
「徒歩〇分」だけで決めない

月極駐車場を探すとき、
「徒歩3分」
「約200m」
こんな表示を目にすることが多いと思います。
もちろん距離は大切です。
でも、私は数字だけでは決めません。
実際に歩いてみます。
できれば、一度だけではなく何回か。
朝。
夜。
雨の日。
暑い日や寒い日も想像してみる。
歩いてみると、地図ではわからないことが結構あります。
街灯が少なくて思ったより暗かったり。
坂道が意外ときつかったり。
歩道が狭くて、子どもと手をつないで歩きにくかったり。
住宅営業時代、お客様をご案内するときも、できるだけ実際に歩いていただくようにしていました。
地図では近くても、「毎日歩く」と考えると感じ方は変わることがあるからです。
子どもがいるなら、今だけではなく2〜5年後も想像してみる

マンションを購入するタイミングは、お子さんがまだ小さい家庭も多いですよね。
だからこそ、私は「今」の生活だけではなく、5~10年後くらいまで想像してみることをおすすめしたいです。
歩けるようになったらどうだろう。
保育園の荷物は増えそうかな。
習い事が始まったらどうだろう。
私の友人も、分譲マンションを購入したときは子どもが1人でした。
でも今は3人。
赤ちゃんを抱っこして、真ん中の子はベビーカー。
上の子とは信号で手をつないで歩きます。
スーパーで買い物をした日は荷物もたくさんあります。
全部持つのは難しいので、一度マンションの近くに車を寄せて荷物だけ運び、また月極駐車場へ戻ることもあるそうです。
以前その話を聞いたとき、
「毎日これを続けるのは本当に大変だな」
と正直思いました。
もちろん、その友人はマンションを買ったことを後悔しているわけではありません。
ただ、「生活は少しずつ変わる」ということを教えてもらった気がしました。
だから私は、駐車場を見るときも、
「今は大丈夫」
ではなく、
「数年後も無理なく続けられそうかな」
という視点も持つようにしています。
車で周辺まで行ってみる
可能であれば、契約前に車で周辺まで行ってみることもおすすめです。
前面道路の広さや交通量、駐車場への出入りのしやすさは、地図や写真だけではわからないことがあります。
私は住宅営業時代、お客様から
「前面道路が狭くて少し怖かったので他も探すことにしました。」
と言われたことがありました。
毎日使う場所だからこそ、「出し入れのしやすさ」も、暮らしやすさの一つだと思っています。
月極駐車場が、ずっとあるとは限らない
もう一つ、私が頭の片隅に置いておきたいと思うのが、「その月極駐車場はずっと使えるのかな?」ということです。
月極駐車場は、その土地の所有者が貸しているケースが多くあります。
つまり、数年後に土地の使い方が変わる可能性もあります。
アパートが建ったり。
お店になったり。
戸建て住宅になったり。
もちろん、何年も変わらず営業している月極駐車場もたくさんあります。
でも、「もし駐車場がなくなったら、また探すことになるかもしれない」ということは、知っておいてもいいかなと思います。
実際、住宅営業時代にも、
「今借りている月極駐車場がなくなるので、新しく探さないといけないんです。」
というお客様がいらっしゃいました。
車は生活に欠かせない地域ほど、この影響は意外と大きいものです。
だから私は、マンションの周辺を歩くときに、
「この近くには他にも月極駐車場があるかな。」
という視点でも少し見てみます。
もしものときに選択肢があるかどうかは、安心感にもつながると思っています。
マンションの駐車場ルールも確認しておきたい

敷地外の月極駐車場を借りることになったとしても、マンションの敷地内駐車場を借りられる可能性がゼロとは限りません。
だからこそ、購入前に管理規約や営業担当へ確認しておきたいことがあります。
例えば、
- 敷地内駐車場は抽選なのか、先着順なのか
- 空き待ちは何人くらいいるのか
- 定期的に抽選があるのか
- 空いたら希望者へ順番に案内されるのか
- 駐車区画の変更はあるのか
マンションによってルールは本当にさまざまです。
以前販売していたマンションでも、
「毎年抽選をするマンション」
もあれば、
「一度決まったら基本的にはそのまま」
というマンションもありました。
そのうち空くと思いますよ。
という言葉だけで判断するのではなく、
「どういうルールで空きが回ってくるのか」
まで確認できると安心です。
まとめ|「距離」ではなく、「生活」を見て選びたい

分譲マンションの敷地内駐車場が空いていないことは、決して珍しいことではありません。
だからといって、そのマンションを諦める必要もないと思っています。
ただ、敷地外の月極駐車場を借りるなら、
「徒歩〇分だから大丈夫。」
だけではなく、
「この生活を毎日続けられそうかな。」
という視点で考えてみてほしいです。
私は元マンション営業として、多くのお客様の住まい探しをお手伝いしてきました。
間取りや価格、日当たりは時間をかけて検討する方が多い一方で、駐車場は「近くにあるから大丈夫」と比較的早く決める方も少なくありませんでした。
でも、駐車場は毎日使います。
仕事で疲れて帰る日も。
雨の日も。
暑い日も寒い日も。
子どもを抱っこしている日も。
スーパーでたくさん買い物をした日も。
だから私は、「地図で近い」ではなく、「その暮らしを想像できるか」を大切にしてほしいと思っています。
この記事が、これから分譲マンションを購入する方の、小さな判断材料になればうれしいです。



