住宅購入は営業担当で決めていい?元住宅営業が考える判断のポイント

記事内にプロモーションを含む場合があります

「この営業さん、すごくいい人だな」
「この人なら安心して家を買えそう」

住宅購入を検討していると、営業担当との相性が購入の決め手になることがあります。

質問に丁寧に答えてくれる。こちらの希望をよく聞いてくれる。迷っているときも急かさずに付き合ってくれる。そんな人に出会うと、「この人から買いたい」と感じるのも自然なことだと思います。

ただ、住宅は何千万円もする大きな買い物です。営業担当が信頼できることと、その物件が自分たちに合っていることは、分けて考えておきたいところです。

私は以前、新築マンションの営業をしていました。現在は自分自身が家を購入する側になり、検討をしています。

その経験から思うのは、住宅購入では営業担当への信頼を大切にしながら、「この人から買いたい」と「この家を買いたい」を分けて判断することが大切だということです。

目次

住宅購入で営業担当が決め手になるのは自然なこと

住宅購入では、営業担当と何度も話をすることになります。

物件の説明を受け、資金計画を相談し、間取りや設備について質問する。初めて知ることも多く、購入するかどうかを決めるまでには、迷う場面もたくさんあります。

そんなとき、こちらの話をきちんと聞いてくれる営業担当がいれば、心強いものです。

例えば、こんな対応をしてくれる人です。

  • 質問に対して、わかりやすく丁寧に答えてくれる
  • こちらの希望や不安を覚えていて、話に反映してくれる
  • すぐに契約を迫らず、考える時間を取ってくれる
  • メリットだけでなく、気になる点も伝えてくれる

こうしたやりとりを重ねるうちに、営業担当への信頼が生まれることはあると思います。

住宅購入は、物件の条件だけを見て機械的に決められるものでもありません。担当者との相性や、安心して相談できるかどうかも、購入体験を左右する大切な要素です。

だから、「営業担当が決め手になった」という話自体は、特別なことではないと思います。

元住宅営業の私が考える、信頼できる営業担当とは

新築マンションの営業をしていた頃、物件のメリットを説明することは日常でした。

「駅から近いですよ」
「眺望がいいですよ」
「スーパーや病院も近くて便利です」
「設備も充実しています」

どれも、購入を検討するうえで大切な情報です。

ただ、物件の魅力をたくさん説明できることと、購入者に合った提案ができることは、少し違います。

私が信頼したいと思うのは、物件の特徴だけでなく、購入する人の暮らしまで考えてくれる営業担当です。

例えば、駅から近いマンションを検討している人がいたとします。

通勤の利便性を重視するなら、駅近は大きな魅力です。一方、在宅勤務が中心で、広さや住環境を重視する人なら、駅から少し離れた物件も候補になるかもしれません。

同じ物件でも、何を大切にして暮らしたいかによって、評価は変わります。

だからこそ、営業担当には、こんなことも聞いてほしいと思っています。

  • どんな暮らしをしたいのか
  • 今後、働き方や家族構成が変わる可能性はあるか
  • 住宅費が増えても大切にしたいことは何か
  • 物件選びで譲れない条件と、妥協できる条件は何か

そのうえで、物件のメリットだけでなく、気になる点や別の選択肢も伝えてくれる人なら、購入を判断するうえで頼りになる存在だと思います。

もちろん、営業担当も人なので、最初からすべてを理解してくれるとは限りません。こちらの希望を伝え、質問を重ねながら、お互いに理解を深めていくことも必要です。

信頼できる営業担当とは、物件を売ることだけでなく、自分たちが納得して選べるように向き合ってくれる人。 私はそんなふうに考えています。

良い営業担当だからといって、その物件が自分たちに合うとは限らない

住宅購入の候補がAとBの2つに絞られたとします。

Aの物件にはAの良さがあり、Bの物件にはBの良さがある。決めきれずにいる。

そんなとき、Aの営業担当は親身になって相談に乗ってくれて、質問にも丁寧に答えてくれる。一方、Bの営業担当とは少し話しづらさを感じている。

そうすると、「買うならAの担当者から買いたいな」と思い、Aの物件を選びたくなることもあるのではないでしょうか。

Aの担当者が信頼できることも、Aの物件を選ぶことも、もちろん問題ありません。

気をつけたいのは、担当者への好感が大きいあまり、本来ならBを選びたい理由があったとしても、そこを十分に考えずAに決めてしまうことです。

「この人から買いたい」という気持ちだけでなく、「この家を選びたい」とも思えるか物件の評価を確かめることが大切です。

住宅購入を決める前に、家族で確認したい3つのこと

営業担当への信頼と物件の評価を分けて考えるといっても、具体的に何を確認すればいいのか、迷うこともあると思います。

私なら、契約を決める前に、次の3つを家族で話してみます。

1. この営業担当がいなくても、この家を選びたい?

まずは、営業担当への好感をいったん横に置いて考えてみます。

「もし別の営業担当だったとしても、この家を選びたいと思う?」

そう自分に問いかけてみると、物件そのものの魅力が見えやすくなると思います。

立地が気に入っているのか。間取りが暮らしに合っているのか。予算に無理がないのか。

営業担当の対応がよかったこと以外にも、購入したい理由を自分の言葉で説明できるか、確認してみてください。

2. この家の良いところと、気になっているところは?

気に入った物件が見つかると、つい良いところに目が向きがちです。

でも、住み始めてから気になりそうなことも、購入前に整理しておきたいと思います。

例えば、駅から少し遠いけれど広い家なら、通勤や買い物の負担を受け入れられるか。希望する間取りを実現できる一方で、予算が上がるなら、ほかに使いたいお金とのバランスはどうか。

すべての希望を満たす物件を見つけるのは、なかなか難しいものです。

だからこそ、良いところだけでなく、気になるところも家族で共有しておく。納得して選ぶためには、その過程が大切だと思います。

3. 住宅を購入したあとも、自分たちらしい生活を続けられる?

最後に考えたいのが、購入後の暮らしです。

住宅ローンの返済額が今の収入で払える範囲でも、教育費や車の維持費、旅行、日々の生活費まで含めると、家計の余裕は変わってきます。

また、今の働き方がずっと続くとは限りません。子どもの成長に伴って必要なお金や、暮らし方も変わっていきます。

営業担当から資金計画の説明を受けたら、借りられる金額だけでなく、購入後にどんな生活を送りたいかも考えてみる。

我が家も、家を購入するなら、広さや住みやすさだけでなく、旅行や教育費などに使うお金も大切にしたいと思っています。

住宅にどこまでお金をかけるかは、家庭によって違います。

営業担当の提案を参考にしながら、自分たちが大切にしたい暮らしを基準に判断することが、納得できる住宅購入につながると思います。

営業担当への違和感も、物件の判断とは分けて考える

反対に、営業担当とのやりとりに違和感を持つこともあると思います。

質問への回答が曖昧だったり、気になる点を尋ねても十分な説明がなかったり。購入を急かされているように感じることもあるかもしれません。

そんなときも、担当者への違和感と、物件そのものの評価は分けて考えましょう。

物件の立地や間取り、予算が自分たちの希望に合っているなら、担当者への不満だけで物件まで諦める必要はないかもしれません。

でも、説明に納得できない点があるなら、契約を急がず、必要な情報を確認することが大切です。

営業担当を信頼できる場合も、そうでない場合も、購入する家を自分たちで判断するという基本は変わりません。

まとめ:住宅購入は営業担当への信頼と、家そのものの魅力を分けて考えたい

住宅購入で、信頼できる営業担当に出会えることは大きな安心材料です。

こちらの希望を聞き、わからないことを丁寧に説明し、迷っているときも一緒に考えてくれる。そんな人に「この人から買いたい」と感じるのは自然なことだと思います。

ただ、家を購入する理由は、営業担当への好感だけでなく、自分たちの暮らしに合っているかどうかも含めて考える。

契約を決める前に、次の3つを家族で確認してみてください。

  • この営業担当がいなくても、この家を選びたい?
  • この家の良いところと、気になっているところは?
  • 住宅を購入したあとも、自分たちらしい生活を続けられる?

駅に近い便利な住まいが合う人もいれば、広さや住環境を優先したい人もいる。住宅費を抑えて、旅行や教育、投資などにお金を使いたい人もいると思います。

どんな暮らしを大切にしたいかによって、選ぶ家は変わります。

「この人から買いたい」という気持ちは大切にしながら、「この家を選びたい」と自分たちでも納得できるかを確かめる。

住宅購入では、その両方を大切にしたいと思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元住宅営業の在宅マーケター
40歳・2児の母。社会人18年目。
元住宅営業、現在はマーケティングの仕事をしています。
時短勤務で手取り17万円。住宅・教育費・働き方・老後のことに悩みながらも、自分らしいお金の使い方を考えています。
正解がひとつではないからこそ、私は何に悩み、なぜその選択をしたのかを書いています。
保有資格:FP・宅地建物取引士

目次