住宅営業だった私が、賃貸という選択肢も「あり」だと思う理由|住まいは暮らし方から考えていい

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「家賃を払い続けるなんてもったいない。」

住宅の話になると、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。

実は私も、住宅営業だった頃、お客様に同じような話をしていました。

でも、あるご家族との出会いをきっかけに、「住宅購入だけが正解ではないのかもしれない」と考えるようになりました。

私は2029年に住宅を購入する予定です。

昔から家が好きで、「いつか自分の家を持ちたい」という憧れがあります。

それでも、賃貸という選択肢にも大きな価値があると思っています。

今日は、住宅営業だった私がそう考えるようになった理由を書いてみようと思います。

目次

「家賃は必要経費です」と言われて、ハッとした

住宅営業をしていた頃、マンションを見学に来られた50歳前後のご夫婦がいました。

お子さんは中学生くらい。

収入も十分にあり、住宅ローンを組むことも問題なさそうでした。

私は当時、多くの営業担当と同じように、こんな質問をしました。

「家賃を払い続けるのは、もったいないと感じませんか?」

すると、ご主人は少し考えてから、こう答えました。

「私は必要経費だと思っています。賃貸に住んでいること自体に価値があるんです。」

正直、その言葉はとても印象に残りました。

マンションを見に来る方の多くは、「いつか家が欲しい」と思っている方です。

だからこそ、「賃貸に価値がある」とはっきり言われたのは初めてでした。

話を聞くと、ご主人は転勤がある仕事。

家族みんなで暮らせることを何より大切にしていて、そのためには住み替えやすい賃貸が自分たちには合っている、と考えていました。

ただ、お子さんが中学生になり、これから転校はできるだけ避けたい。

だからマンションも見てみようと思ったそうです。

結局、そのご家族はそのマンションを購入しませんでした。

でも私は、その日初めて気づきました。

同じ「住まい」でも、何を大切にするかは人それぞれなんだ、と。

私も「変化を経験してから買いたい」と思っていた

私は昔から家が好きです。

だから、住宅を購入することにはずっと憧れがありました。

資産価値を期待しているわけではありません。

長く安心して暮らせる、自分たちの居場所をつくりたい。

そんな思いがあります。

一方で、結婚してすぐに家を買おうとは思いませんでした。

  • 子どもを授かるのか。
  • 何人家族になるのか。
  • 男の子なのか女の子なのか。
  • 夫の転勤はあるのか。
  • 仕事はどうなるのか。

当時は分からないことばかりでした。

もちろん、「早く買っていればよかった」と思う瞬間がまったくないわけではありません。

住宅価格や金利を見れば、そう感じることもあります。

でも私は、変化を経験した上で住まいを決めたかったんです。

結果として、子どもは2人になりました。

家に求める条件も分かってきました。

だから今は、「2029年に購入したい」という目標を持っています。

遠回りだったとは思っていません。

我が家には、このタイミングが合っていたんだと思っています。

賃貸には、お金では測れない価値がある

住宅購入には、たくさんの魅力があります。

自分たちの好きな間取りや設備を選べること。

壁に画鋲を刺すような小さなことでも、気を遣わなくていいこと。

「自分たちの家だ」と思える満足感。

私自身、そこには大きな魅力を感じています。

でも、賃貸にも同じくらい価値があります。

例えば、何かあったら引っ越せること

私はこれが一番大きいと思っています。

ご近所との相性。

通勤時間。

子どもの成長。

家族構成。

暮らしていると、「住まいを変えたい」と思う理由は意外とたくさんあります。

そんなときに柔軟に動けるのは、賃貸ならではの強みです。

設備が壊れたときも、貸主や管理会社が対応してくれることが多く、大きな修繕費を自分で準備する必要はありません。

固定資産税もありません。

その時々の暮らしに合わせて住み替えられること自体が、賃貸の価値なんだと思います。

一方で、賃貸にも不安はある

もちろん、賃貸なら何も心配がないとは思っていません。

私が気になるのは、老後の住まいです。

高齢になると賃貸を借りにくいという話も耳にしますし、保証人の問題など、不安を感じる部分もあります。

だから、「一生賃貸が正解」と言いたいわけではありません。

ただ、昔と比べると、「結婚したら家を買う」「マイホームを持つのが当たり前」という価値観は少しずつ変わってきたように感じます。

少子高齢化が進む中で、住まいを取り巻く制度やサービスも変わっていく可能性はあるのかもしれません。

もちろん、それは私の予想でしかありません。

だから私は、「いつか変わるだろう」と期待して判断するのではなく、今ある情報の中で家族にとって納得できる選択をしたいと思っています。

住宅購入を考えているなら、賃貸選びも少し意識するといいかもしれない

一つだけ、住宅営業をしていた頃から思っていることがあります。

もし数年以内に住宅購入を考えているなら、そのことを少しだけ意識して賃貸を選ぶのも一つの考え方です。

例えば、高額な敷金や礼金を払い、家賃の高い新築マンションを借りて、その家に合わせて家具や家電を買いそろえた半年後に住宅を購入する。

もちろん、人生は予定どおりにはいきません。

転勤や転職、子どものことなど、計画が変わることはいくらでもあります。

それでも、「我が家はいつ頃家が欲しいかな」と一度考えておくだけで、防げる出費もあるように思います。

賃貸か購入かではなく、暮らし全体を見て選ぶ。

それも住まい選びの一つだと思っています。

まとめ|住まいは「損得」より、暮らし方から考えていい

私は2029年に住宅を購入する予定です。

それでも、賃貸という選択肢には今でも価値があると思っています。

住宅営業だった頃に出会ったあのご家族のおかげで、「家を持つこと」だけが幸せではないと知ることができました。

家族で一緒に過ごす時間を優先したい人。

転勤や働き方の変化に柔軟に対応したい人。

子どもの成長に合わせて住み替えたい人。

そんな人にとっては、賃貸だからこそ実現できる暮らしもあります。

一方で、私のように家そのものが好きで、「ここに長く住みたい」と思う人にとっては、住宅購入が合っていることもあるでしょう。

だから私は、「購入か、賃貸か」という二択ではなく、「どんな暮らしを送りたいか」から住まいを考えたいと思っています。

住まいは、人生を縛るものではなく、人生に寄り添ってくれるもの。

その時々の自分たちの暮らしに合った選択を、これからも大切にしていきたいです。

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この記事を書いた人

元住宅営業の在宅マーケター
40歳・2児の母。社会人18年目。
元住宅営業、現在はマーケティングの仕事をしています。
時短勤務で手取り17万円。住宅・教育費・働き方・老後のことに悩みながらも、自分らしいお金の使い方を考えています。
正解がひとつではないからこそ、私は何に悩み、なぜその選択をしたのかを書いています。
保有資格:FP・宅地建物取引士

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