子どもがいる家庭の住宅購入、タイミングをどう考えるか|「早く買うべき」に違和感がある私の考え

「住宅ローンは早いうちに組んだほうがいい」

「賃貸で家賃を払い続けるより、早く家を買ったほうがいい」

子どもがいる家庭の住宅購入について調べると、こんな言葉をよく見かけます。

たしかに、言っていることは分かります。

住宅ローンは年齢が上がるほど返済期間が短くなりますし、家賃はどれだけ払っても自分の資産にはなりません。

私自身、元不動産営業で宅建とFPを持っているので、その考え方が間違っているとは思っていません。

でも、子どもがいる家庭の住宅購入のタイミングは、住宅ローンや家賃だけで決められるものではないとも思っています。

わが家には、1歳と4歳の子どもがいます。

今は賃貸暮らしで、家の購入はまだしていません。

ただ、子どもが小学校に入学する2029年までには、家を購入したいと考えています。

「今すぐ買う」でもなく、「いつか買えたらいいね」でもなく、わが家なりに期限を決めている状態です。

その理由は、夫が転勤族だからです。

今回は、子どもがいる家庭が家を買うタイミングをどう考えるかについて、まだ購入前の私が今考えていることを書いてみます。

早く買うことが正解の家庭もあると思います。

でも、少し待つことで見えてくるものがある家庭もある。

そんな選択肢もあることを、同じように迷っている方に知ってもらえたらうれしいです。

目次

「早く買うべき」という言葉がピンとこない

住宅購入を考え始めると、どうしてもお金の話が先に出てきます。

  • 家賃を何年払うのか。
  • 住宅ローンは何歳までに組むのか。
  • 金利が上がる前に買ったほうがいいのではないか。
  • 物価高で住宅価格が上がっている今、待てば待つほど買いにくくなるのではないか。

どれも、無視できない話です。私も不動産営業時代に私もよく口にしていた言葉です。

実際に、住宅価格が上がっているニュースを見ると、「あのとき動いていたら」と感じることもあります。

でも、結婚したタイミングや、子どもが生まれたばかりの頃に家を買っていたら、今のわが家に本当に合う家を選べていたかと言われると、私は自信がありません。

  • 子どもが何人になるか。
  • 男の子か女の子か。
  • 年齢差はどのくらいか。
  • 夫婦の働き方はどう変わるか。
  • 子どもが成長したとき、家のどこに困るのか。

その頃の私たちには、ほとんど分かっていなかったと思います。

もちろん、最初から家族の将来を具体的に描ける人もいると思います。

結婚を機に家を買って、長く満足して暮らしている家庭もたくさんあります。

ただ、私たちの場合は、早く買うことよりも「わが家に必要な家の条件がもう少し見えてから買うこと」を優先したいと思いました。

転勤族のわが家が、今は家族で一緒に住むことを優先している理由

わが家が今すぐ家を買わない一番大きな理由は、夫が転勤族だからです。

夫に転勤の可能性がある以上、家を買ったあとに転勤になれば、選択肢は限られます。

  • 夫だけ単身赴任をする。
  • 家を貸す、または売る。
  • 家族で引っ越す。
  • そもそも購入を見送る。

どれが正解かは、そのときになってみないと分からないと思います。

ただ、子どもが1歳と4歳の今、私が一番大事にしたいのは、できるだけ家族で一緒に暮らすことです。

夫婦で住宅購入の話をするとき、夫からは「ローンを考えると、早く買ったほうがいいんじゃない?」と言われることがあります。

その気持ちもよく分かります。

一方で私は、「もし転勤になったとき、子どもたちがまだ小さいのに、最初から単身赴任を選ぶのは私はつらいな」と話しました。

夫も、「それはそうだよね。子どもが小さいうちは、できれば一緒にいたいよね」と言っていました。

すごくドラマチックな夫婦会議があったわけではありません。

夕食後に食器を片づけながらだったり、子どもが寝たあとのソファでだったり。

じゃあ、いつ買おうか?

転勤が落ち着くのを待っていたら、いつになるか分からないよね

でも、今買ってすぐ別々に暮らすことになったら、それも違う気がする

そんな話を何度もしています。

転勤族だから家を買えない、ということではありません。

転勤があっても購入する家庭もあると思います。

ただ、わが家では今の時期、住宅ローンを早く組むことよりも、家族が一緒に住める可能性を残しておくことのほうが大事でした。

子どもがいるからこそ、待つことで見えてくることがある

子どもがいる家庭は、早めに家を買ったほうがいいと言われることがあります。

  • 子ども部屋が必要になる前に。
  • 小学校入学前に。
  • 転校をしなくて済むように。

こうした考え方には納得できる部分があります。

でも私は、子どもがいるからこそ、少し待つことで見えてくることもあると思っています。

必要な部屋数は、想像より簡単には決められない

子どもが何人になるか、子ども同士の年齢差がどのくらいになるかで、必要な部屋数は変わります。

子どもが小さいうちは、個室がなくても何とかなるかもしれません。

でも成長すると、寝る場所だけでなく、着替えや勉強、友達を呼ぶことなど、家に求めることが少しずつ変わっていきます。

逆に、子ども部屋を多く取りすぎた結果、夫婦の寝室や収納、リビングが思ったより狭くなった、ということもありそうです。

部屋数だけでなく、リビングの広さや収納の場所、洗濯物を干す動線のほうが毎日の暮らしには大事かもしれないと思っています。

子どもが小さいと、家の中に物が増えます。

おもちゃ、絵本、保育園の荷物、サイズアウト前の服、季節の服。

その時でないと具体的に想像できないものも多いと感じています。

駐車場2台が必要かどうかも、暮らしてみないと分からない

家を探す条件として、地域によっては駐車場2台分を重視する家庭も多いと思います。

わが家も、将来的には2台必要になる可能性があります。

ただ、本当に毎日2台使うのか。

駅までの距離はどうするのか。

夫の転勤や働き方によって、車の使い方は変わらないのか。

今の段階では、まだ決めきれません。

駐車場2台を確保しようとすると、土地の広さやエリア、予算にかなり影響します。

その条件を最優先にした結果、「実はそこまで広い家は必要なかった」「もう少し駅に近い場所のほうが暮らしやすかった」と後から感じることもあるかもしれません。

住宅購入は大きな買い物なので、条件を増やすほど安心したくなります。

でも条件を増やしすぎると、予算も選択肢も一気に狭くなります。

子どもがいるから部屋数は多いほうがいい。

車は2台置けたほうがいい。

庭もあったほうがいい。

そう考え始めると、理想の家はどんどん大きくなります笑

だからこそ、今の生活で本当に困っていることと、「あったらいいな」を分けて考える時間は必要だと思っています。

広さより、立地や生活動線が大事になることもある

子どもがいると、広い家に憧れます。

私も、子どもたちが走り回れるリビングや、庭で遊べる家を想像したことがあります。

でも、今の生活を振り返ると、広さだけでは決められないとも感じます。

保育園の送迎。

買い物。

病院。

習い事。

駅までの距離。

広い家でも、毎日の送迎や通勤が大変になったら、暮らしやすいとは言い切れません。

逆に、少しコンパクトでも、駅や保育園、スーパー、病院が近いほうが、子どもが小さい時期は助かることもあると思います。

「子育て家庭なら広い家」と決めつけず、わが家にとって何が負担を減らしてくれるのかを見極めたいです。

子どもと一緒に住む期間は、思っているより長くないかもしれない

子どもがいると、どうしても「子どもが暮らしやすい家」を中心に考えます。

  • 子ども部屋は何部屋必要か。
  • 庭はあったほうがいいか。
  • リビングは広いほうがいいか。
  • 小学校まで安全に通えるか。

どれも大事なことです。

私も家を考えるとき、まず子どもたちのことを思い浮かべます。

でも子どもと一緒に住む期間は案外短いともいえます。

子どもが2029年に小学校へ入学するとして、そこから高校卒業まででも12年ほどです。

大学進学や就職をきっかけに家を出ることを考えたら、子どもたちと同じ家で暮らす期間は、住宅ローンを返していく年数よりずっと短い可能性があります。

「子ども部屋が2つ必要だから」と考えて選んだ家で、いつかその部屋がずっと空いたままになるかもしれません。

もちろん、子どもが帰ってきたときの部屋として残しておきたい気持ちもあります。

親の家に自分の部屋がある安心感を、私自身も何となく分かります。

ただ、子どもが巣立ったあと、夫婦二人でその家に暮らすことも想像しておきたいと思っています。

階段の上り下りが負担にならないか。

部屋が多すぎて掃除や管理が大変にならないか。

車が必要な場所で、年齢を重ねても暮らしやすいか。

夫婦二人になったときも、買い物や病院に行きやすい立地か。

子どもが小さい今は、広さや部屋数に目が向きがちです。

でも住宅は、子どもが巣立ったあとも、私たち夫婦が長く暮らしていく場所になります。

住宅ローンを何十年もかけて返していくことを考えると、先のことではあるけれど、無関係な話でもないんですよね。

子どもがいる今の暮らしやすさ。

子どもが成長したときの暮らしやすさ。

そして、夫婦二人になったあとの暮らしやすさ。

全部を完璧に満たす家を選ぶのは難しいと思います。

だからこそ、「今の子どもに必要か」だけでなく、「この家で年齢を重ねていけそうか」も、わが家では考えていきたいです。

子どもの小学校入学前には住む場所を決めたいと思う理由

今すぐ家を買わないと考えている一方で、わが家には一つの期限があります。

上の子が小学校に入学する2029年までには、住む場所を決めたいと思っています。

上の子は、環境の変化があまり得意ではありません。

新しい場所や初めてのことに慣れるまで、少し時間がかかるタイプです。

もちろん、子どもは成長しますし、数年後には今とは違うかもしれません。

それでも、入学と引っ越しを同じ時期に重ねるよりは、小学校生活が始まる前に生活の拠点を決めてあげたいと思っています。

新しい家。

新しい通学路。

新しい友達。

新しい先生。

子どもにとっては、一つひとつが大きな変化です。

全部を避けることはできません。

でも親として、重ならなくていい変化まで重ねないようにすることはできるかもしれない。

私はそう考えています。

これは、「子どもがいるなら小学校入学前に住宅購入をしたほうがいい」という話ではありません。

入学前に引っ越すことが合う家庭もあれば、今の場所に住み続けることが合う家庭もあると思います。

わが家の場合は、子どもの性格を考えると、小学校に入る前に住む場所を決めることが一つの目標になりました。

だから2029年まで、と期限を置いています。

ただし、住宅ローンは何歳までに組むかも無視できない

「待つことで家族に合う家が見えてくる」と書くと、ずっと待っていてもいいように見えるかもしれません。

でも、住宅ローンのことを考えると、無期限に先延ばしにするのも違うと思っています。

住宅ローンは、借りる年齢が上がるほど、返済期間や完済年齢に影響します。

団信も、住宅ローンを単なる借金ではなく、万が一のときの保障として考えると、夫婦で話しておきたいことがあります。

頭金をどこまで入れるのか。

教育費や生活防衛資金をどれくらい残すのか。

投資を続けながら住宅購入資金をどう準備するのか。

物件価格や金利が上がった場合でも、無理のない予算はどのくらいなのか。

考えることはたくさんあります。

だから、夫婦で話す時間をとるようにしています。

何歳までに借りたいのか。

完済は何歳頃を目標にするのか。

子どもが大学に入る頃、家計はどうなっていたいのか。

もし夫が転勤になったら、どうするのか。

こうしたことを一つずつ話していくほうが、わが家には合っている気がします。

「早く買うか」ではなく、「いつまでに何を見極めるか」

子どもがいる家庭の住宅購入で、早く買うことが正解になる家庭はあると思います。

子どもの進学を考えると、早めに住む場所を決めたほうが安心できる家庭もある。

家賃や住宅ローンの年齢を考えると、今動くほうが納得できる家庭もある。

一方で、少し待つことで、家族に必要な家の輪郭が見えてくる家庭もあると思います。

わが家は、後者です。

夫の転勤の可能性があること。

子どもたちがまだ小さいこと。

今は家族で一緒に住むことを大事にしたいこと。

子どもが小学校に入る前には生活の拠点を決めたいこと。

そして、住宅ローンを考えると、いつまでも先延ばしにはできないこと。

いろいろなことを並べた結果、わが家では2029年までに住宅購入を目指すことにしました。

この数年で、夫婦で見極めたいことがあります。

子どもたちに必要な部屋数はどのくらいか。

車は何台必要か。

駅や保育園、小学校、病院との距離をどこまで優先するか。

夫の転勤があった場合、家族でどう暮らすか。

無理なく返せる住宅ローンはいくらか。

今すぐ答えを出せないこともあります。

でも、「まだ決められないから何もしない」のではなく、期限を決めて少しずつ解像度を上げていく

それが、今のわが家には合っていると思っています。

まとめ|子どもがいる家庭の住宅購入は、お金だけでは決められない

子どもがいる家庭の住宅購入のタイミングを考えるとき、家賃や住宅ローンの話はとても大切です。

早く買ったほうがよかったと思う未来もあるかもしれません。

住宅価格が上がったことを後悔する日もあるかもしれません。

でも、早く買ったことで「部屋数が足りなかった」「駐車場2台が必要だった」「この立地ではなかったかもしれない」と感じる未来もあったかもしれません。

どちらの後悔が正しい、間違っているという話ではありません。

家族の人数。

子どもの性格。

夫婦の働き方。

転勤の可能性。

子どもの進学。

住宅ローンを組む年齢。

住宅購入は、こうしたことが重なって決まるものだと思います。

わが家は、今すぐ買うことは選びませんでした。

その代わり、上の子の小学校入学前である2029年までに購入するという期限を決めました。

この選択が、すべての家庭に合うとは思っていません。

ただ、「早く買わないと損かもしれない」と焦っている人に、待つことにも意味がある場合があると伝えられたらうれしいです。

子どもがいる家庭の住宅購入は、「早く買うか、待つか」の二択ではないのかもしれません。

自分たちの家族にとって、いつまでに何を見極めたいのか。

そこから考えてみるのも、一つの方法だと思っています。

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この記事を書いた人

元住宅営業の在宅マーケター
40歳・2児の母。社会人18年目。
元住宅営業、現在はメーカーでWebマーケティングの仕事をしています。
時短勤務で手取り17万円。住宅・教育費・働き方・老後のことに悩みながらも、自分らしいお金の使い方を考えています。
正解がひとつではないからこそ、私は何に悩み、なぜその選択をしたのかを書いています。
保有資格:FP・宅地建物取引士

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