「仕事でAIを活用したほうがいい」と聞くけれど、実際どうなのだろう。
私はマーケティングの仕事をしていますが、今では仕事でAIを使わない日はありません。
もちろん、最初から詳しかったわけでもありません。
第二子の育休から復帰したとき、仕事の進め方が大きく変わっていて、その変化に飛び込んでみた結果、今では「もっと早く使っていればよかった」と思うようになりました。
今日は、私が仕事でAIを使うようになった理由と、実際に感じていることを書いてみようと思います。
育休から復帰して、一番驚いたのはAIだった

2026年、約1年間の育休を終えて職場に戻りました。
久しぶりの仕事で不安だったのは、子育てとの両立や仕事を思い出せるかどうか。
でも実際に一番驚いたのは、別のことでした。
「仕事でAIを活用する。」
それが、当たり前になり始めていたことです。
産休に入る前は、そんな雰囲気はほとんどありませんでした。
ところが復帰すると、上司からは「AIをしっかり活用して仕事を進めていこう」という話が出るようになっていました。
時代が一気に進んだような感覚でした。

自分でも驚くくらい、前向きだった
新しいツールが出ると、不安に感じる人もいます。
私も基本的には慎重派です。
投資だって最初は怖かったし、新しいことを何でもすぐ始めるタイプではありません。
でもAIだけは違いました。
私、AIをどんどん活用したいと思っています。
そんな言葉を、職場で自分から口にしたんです。
あとから思い返しても、仕事であんなに前向きな発言をしたのは珍しかった気がします。
無理をしていたわけではありません。
「面白そう。」
「もっと知りたい。」
そんな気持ちが自然と湧いてきました。
会社でAIの研修があれば積極的に参加しました。
それだけでは足りなくて、自分でも企業のオンラインセミナーに申し込んだり、YouTubeで勉強したり。
振り返ると、部署の中では一番AIについて勉強していたかもしれません。
あるセミナーでは、「今、自分から学ぼうとしている人はまだ少数派です。でも、こういう人たちが少しずつ職場の働き方を変えていく。」という話がありました。
その言葉が妙に印象に残っています。
私はリーダータイプではありません。
でも、「まず自分が使ってみよう」と思うきっかけにはなりました。
今では、AIは仕事の相棒です
今では仕事でAIを使わない日はありません。
私はマーケティングの仕事をしています。
市場調査をしたり、データを分析したり、企画を考えたり、広告等に関わる仕事です。
AIを使う場面は、本当にたくさんあります。
市場調査で集めた情報を整理したり。
分析結果を分かりやすくまとめたり。
会議資料を考えたり。
メールの文章を整えたり。
KPIを設計するときに考えを整理したり。
校閲をお願いしたり。
「こんなことまで?」と思うような、小さな相談をすることもあります。
最初は「文章を作ってくれる便利なツール」というイメージでした。
でも、実際に毎日使ってみると、それだけではありませんでした。
一番助かっているのは、「壁打ち相手」ができたこと

私がAIの一番すごいところだと思っているのは、答えを出してくれることではありません。
考える相手になってくれることです。
例えば企画を考えているとき。
頭の中ではぼんやり考えているのに、うまく言葉にならないことがあります。
そんなとき、「私はこう考えているんだけど、どう思う?」とAIに投げかけると、自分の考えを整理する手伝いをしてくれます。
それなら、こんな視点もあります。
この点がよくて、この点はまだ検討した方がいいと思います。
そんなやり取りをしているうちに、自分でも驚くくらい考えがまとまっていきます。
アイデア出しも同じです。
「20案考えて」とお願いすれば、本当に20案出してくれます。
「この切り口でもう少し」とお願いすれば、さらに違う視点も返ってきます。
もちろん、そのまま採用することはありません。
でも、一人で何時間も考えていた頃と比べると、スタートラインに立つまでの時間が圧倒的に短くなりました。
企画を上司に相談する前にも使います。
私の上司がどんなことを気にするタイプなのかを伝えたうえで、「この企画ならどんな質問をされそう?」と聞いてみるんです。
すると、自分では気付かなかった視点が返ってくることがあります。
そのおかげで、提案前に考えを深められるようになりました。
結果として、以前より自信を持って企画を説明できるようになった気がしています。
AIを信頼しているからこそ、決めているルール

ここまで読むと、「AIをかなり信頼しているんだな」と思われるかもしれません。
実際、とても助けられています。
でも、AIの答えをそのまま信じることはありません。
私なりに決めているルールがあります。
数字は必ず自分で確認する。
法律や制度の内容は、必ず一次情報を見る。
文章もそのままコピーして使うことはしません。
そして最後に判断するのは、いつも自分です。
AIには「ハルシネーション」と呼ばれる、もっともらしい間違いを答えてしまうことがあります。
だからこそ、「AIが言っていたから大丈夫」ではなく、「AIと一緒に考えた結果、自分はこう判断した」という使い方を意識しています。
AIが得意なことと、人がやるべきこと。
その境界線は、これからも大事にしたいと思っています。
「ちょっと聞いて」ができる相手がいる安心感
AIを使うようになって、一番変わったのは仕事のスピードだけではありません。
気持ちの負担も減りました。
仕事をしていると、「こんなこと聞くほどでもないかな」と思う場面って意外とありませんか。
- メールの表現が少し気になる。
- 後輩への声掛けに迷ってる。
- 資料でちょっと分からないことがある。
- PCの設定で困ってる。
誰かに相談するほどではないけれど、一人で悩むと10分、20分と時間が過ぎてしまう。
そんな小さな悩みを、気軽に話せる相手ができました。
もちろん、同僚や上司に相談することもあります。
でも、その前に一度考えを整理しておけるだけで、相談の質も変わるように感じています。
私は在宅勤務の日も多いので、この存在は思っていた以上に大きかったです。
夫にも「最近よくAIって言ってるね」と笑われます

家でもAIの話をすることが増えました。
ある日、夫に「最近、本当によくAIって言ってるね。」と笑われたことがあります。
確かにその通りでした。
仕事でこんな使い方をしたとか、面白い答えが返ってきたとか。
以前なら仕事の話を家ですることはあまりなかったのに、AIがきっかけで仕事そのものが少し楽しくなっている自分がいました。
もちろん、仕事が急に好きになったという話ではありません。
締切はあるし、悩むこともあります。
でも、「どうしよう」と一人で立ち止まる時間は減りました。
それだけでも、毎日の働き方はずいぶん変わった気がします。
正直、もったいないなと思うこともある
職場を見ていると、AIを積極的に使っている人は、まだ多くありません。
使っていても、「もう少しこう使えばもっと便利なのに」と感じることもあります。
もちろん、抵抗がある気持ちはすごく分かります。
私も新しいものに飛びつくタイプではありません。
だから、「なんだか難しそう」と感じる人の気持ちも理解できます。
でも、それだけで距離を置いてしまうのは、少しもったいない気もしています。
AIは魔法ではありません。
ボタンを押せば何でも解決する道具でもありません。
でも、自分の考えを整理したり、仕事の質を少し上げたりする相棒にはなってくれます。
私は、この1年で仕事の進め方が大きく変わりました。
だから1年後には、AIを使う人と使わない人で、仕事の進め方や生み出せる成果に、今より大きな差が出ているかもしれないと感じています。
もちろん、これは私の予想です。
未来のことは分かりません。
でも、「知らないから使わない」ではなく、「一度触ってみて、自分には合うか考える」。
そのくらいの気持ちで試してみる価値はあるんじゃないかなと思っています。
AIを学ぶことも、自分への投資だと思う
投資というと、お金を思い浮かべる人が多いかもしれません。
私もNISAを続けていますし、お金に働いてもらうことは大切だと思っています。
でも最近は、それと同じくらい「自分に投資すること」も大事なんだと感じるようになりました。
AIを学ぶ時間は、すぐにお金になるわけではありません。
資格のように形が残るものでもありません。
それでも、仕事の質が少し上がって、自信を持って提案できるようになって、働き方が少し楽になる。
そんな積み重ねは、長い目で見れば自分自身の価値につながっていく気がしています。
40歳になって、こんなふうに新しいことに夢中になるとは思っていませんでした。
だからもし、「AIって気になるけど難しそう」と感じている人がいたら、完璧に使いこなそうとしなくてもいいと思います。
私も今でも毎日のように失敗しますし、「こんな聞き方じゃダメだったか」と試行錯誤ばかりです。
それでも、一歩ずつ使い続けるたびに、自分の働き方が少しずつ変わっていくのを感じています。
正解は一つではありません。
でも、私にとって仕事でAIを使うという選択は、この1年で一番大きな働き方の変化でした。
そしてきっと、これからも私の相棒であり続けると思います。



