平屋と二階建て、結局どっちがいいんだろう。
家づくりを考え始めると、一度は悩むポイントではないでしょうか。
私は元住宅営業ですが、正直なところ「平屋が正解」「二階建てが正解」とは思っていません。
ただ、いろいろ考えた結果、今の我が家では半平屋という選択肢が一番しっくりきています。

※イメージです(ツッコミどころのある間取りです笑)
半平屋は、1階に生活の中心をまとめ、2階は子ども部屋など必要最低限のスペースだけにする間取りです。
今日は、我が家がなぜ半平屋を検討しているのか、その理由を書いてみたいと思います。
私は住宅営業をしていたからこそ、「住む時間の長さ」を考えるようになった
私は以前、新築マンションの営業をしていました。
たくさんのお客様をご案内してきましたが、その仕事を通して一番強く感じたことがあります。
それは、
「住宅って、本当に長く住むものなんだな。」
ということです。
家を探していると、どうしても今の生活を基準に考えてしまいます。
子どもが小さいから。
保育園が近いから。
職場への通勤が便利だから。
もちろん、それもすごく大切です。
でも住宅は、5年や10年で住み替える人ばかりではありません。
30年、40年。
もしかすると、それ以上暮らす場所になります。
だから私は住宅営業をしていた頃から、「今だけじゃなく、その先も想像すること」が大事なんだと感じるようになりました。
マンション営業だったからこそ、ワンフロアの暮らしやすさを知った

私が営業していたのはマンションです。
だからこそ、ワンフロアで生活する暮らしをたくさん見てきました。
実際に働いていて思ったのは、
ワンフロアって、とにかく暮らしやすい。
ということでした。
洗濯物を持って階段を上り下りしなくていい。
夜中にトイレへ行くのも安心。
掃除機を持って階段を移動する必要もありません。
そして意外と好きだったのが、家族との距離感です。
部屋が上下に分かれていないので、自然と気配を感じます。
「ごはんできたよー。」
そんな一言も届きやすい。
私はこの距離感が好きでした。
もちろん子どもが成長すれば、一人の時間も必要になります。
でも、小さい頃の何年かだけではなく、その後の何十年も含めて考えると、ワンフロアで生活できるメリットは思っていた以上に大きいと感じています。
実家も祖父母の家も、気付けば2階を使わなくなっていた

これは住宅営業とは別に、私自身の実体験です。
実家も、祖父母の家も二階建てでした。
でも、ある時ふと気付いたんです。
2階をほとんど使っていない。
子どもが独立すると、2階へ行く理由がほとんどなくなっていました。
昔は子ども部屋だった部屋。
物置になった部屋。
たまに荷物を取りに行くくらいの部屋。
もちろん、その部屋が無駄だったとは思いません。
子育て中には必要だった時間もあります。
でも、その期間が終わると、家の使い方は大きく変わるんですよね。
住宅って、「今の暮らし」に合わせて建てるものだと思っていました。
でも実際は、「今」は人生のほんの一部分なのかもしれません。
そう思うようになりました。
本当は平屋に住みたい
そんなことを考えるようになってから、私は平屋に惹かれるようになりました。
夫にもよく、
やっぱり平屋っていいよね。
と話しています。
夫も同じ考えで、
安くて広い土地があればね(笑)
なんて冗談を言いながら、住宅情報サイトを見ることもあります。
- 老後も1階だけで生活できる。
- 階段を使わなくても暮らせる。
- 使わない部屋がほとんどない。
そんな暮らし方は、とても魅力的です。
ただ、現実は理想だけでは決められません。
平屋は建築面積が広くなる分、土地にもある程度の広さが必要になります。
土地探しの条件も厳しくなりやすく、建築費にも影響します。
だからといって、「平屋は無理だから諦めよう」とは思っていません。
もし条件に合う土地に出会えたら、平屋も十分候補です。
でも、それだけに絞ってしまうと、家づくりそのものが前に進まなくなる気もしています。
だから我が家は「半平屋」を検討しています

そんな中で、今の我が家が気になっているのが半平屋です。
半平屋といっても、我が家が考えているのはとてもシンプルな間取り。
1階にLDKや水回りをまとめて、将来的には寝室として使える部屋もつくる。
2階は子ども部屋だけ。
もしくは、子ども部屋と寝室をつくっても、あとから1階だけで生活できるような間取りです。
つまり、「今」は家族4人で暮らしやすく。
そして子どもが巣立ったあとは、夫婦2人が1階だけで生活できる家。
それが、今の私たちには一番しっくりきています。
半平屋は「妥協」ではなく、我が家なりの納得です
本音を言えば、やっぱり平屋への憧れはあります。
でも、土地や予算、立地など、家づくりは考えることが本当にたくさんあります。
その中で、「平屋じゃないなら失敗」とは思っていません。
むしろ、平屋だけにこだわりすぎて土地探しが進まなくなったり、予算を大きく超えてしまったりするほうが、我が家にとっては違う気がしています。
だから半平屋は、「平屋を諦めた形」というよりも、
今の暮らしと、将来の暮らしの両方を考えた結果、たどり着いた選択肢です。
住宅営業をしていた頃、お客様に「正解の家」を提案していたわけではありません。
それぞれの家族に、それぞれの暮らし方がありました。
だから自分の家づくりでも、「これが正解」と決めつけるより、「我が家にとって納得できるか」を大事にしたいと思っています。
家づくりは、「今」も大切。でも「今」だけで決めない
家づくりをしていると、つい「子どもが小さい今」を中心に考えてしまいます。
もちろん、それも大切です。
でも、その時間は人生の中では案外短いのかもしれません。
住宅営業時代に感じたこと。
マンションでワンフロアの暮らしをたくさん見てきたこと。
そして、実家や祖父母の家で、気付けば2階を使わなくなっていたこと。
そんな経験が積み重なって、私は「今だけじゃなく、その先も考えたい」と思うようになりました。
だから我が家は、平屋と二階建てを比べた結果、「半平屋」という選択肢を検討しています。
これが正解だとは思っていません。
土地の条件や家族構成、予算が違えば、選ぶ家もきっと変わります。
でも、もし今「平屋と二階建て、どっちがいいんだろう」と悩んでいる方がいたら、「将来は1階だけで暮らせる家」という考え方もあるんだと、選択肢のひとつとして知ってもらえたらうれしいです。
家づくりは、「今」のためのものでもあり、「これから何十年」を過ごす場所でもあります。
だから私は、今も大切にしながら、30年後、40年後の私たちにも「この家でよかったね」と思える家を目指したいと思っています。



